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弁護士テラバヤシの知られざる過去

実は私、4歳まで戸籍上「長男」と記載されておりました。

おそらく原因は、私の名前にあります。
私の名前は「智栄」と書いて「ともえ」と読みます。よく、「ちえさん」とか「ちえいさん」とか言われますが、響きだけは女子っぽい?「ともえ」なのです。

この「栄」という字、実は男性の名前に使われることが多い字です。例えば、田中角栄。ボクシングの薬師寺保栄。NHKの天気予報にたまに出てくる日本気象協会の渡辺博栄さんなんて人もいます。

父は間違いなく「長女」として、岩見沢市役所に届け出たとのこと。
妹が誕生して、やはり岩見沢市役所に「二女」と届出しようとした時に、職員から「ご長女では?だって、上の方、ご長男でしょ?」と言われて発覚、訂正されたんだそうです(父の記憶では、特段大変な手続は必要なかったそうです)。

この話、自己紹介でいいネタが思い浮かばないとき、宴席などでちょっと盛り上げようかなというときに披露させてもらっています(注:司法研修所旧60期で私と同じクラスだった人、初日の自己紹介でこの話をしたので、覚えている方もいらっしゃるのではないかと思います)。

先日も、とある会合で、お話が上手な同業の先輩(N先生としましょう)がいらして、ちょっと私も頑張ろうかな…などと妙なやる気を出して、この話を披露しました。

ことのほか、喜んでいただけました。
あんまり大喜びしたN先生によって、「寺林は4歳まで男だった」という誤報が宴席中に飛び交う事態となりました。

実は、ワタシ、自分の改製原戸籍(電子化される前の縦書き手書きの戸籍謄本を電磁的な記録として保存しているもの)を見たことがありません。
今まで戸籍が必要な時は、電子化された事項証明書で事足りていましたので。
事項証明書には訂正後の記載しか出てきません。世帯主との関係欄には、美しい「長女」という印字しかないのです。

法律家が集まった先日の宴席では、当然、興味の対象は、まず「寺林の改製原戸籍はどうなっているんだ?」「どのように訂正されているんだ」でした。
次に帰省した時に、改製原戸籍をとってくることを命じられました(今まで、仕事で他人のものしかとったことがなく、ついに自分のものをとるときが来たのかと、やや感慨深い気持ちです)。

次に言われたのが、「国賠だ!!慰謝料請求だ!!」
いや…とっくに時効になっていますので…
それに、ワタシ、「困った時のネタ」にしていたくらいですから、一切精神的苦痛を被っていない…
そう言うと「通常人基準で判断するんだから本人がどう感じようと関係ない」というお答が、複数の先生から寄せられました…
提訴したところで、いくらくらいの金額になるんでしょうねえ、慰謝料?

さて、この日、私は、つい話の流れでさらに「高校生の時に砲丸投げをやっていて、実はあと3人抜いたらインターハイに出ることができた」というネタまで、調子に乗って披露してしまいました。
今の私の姿を知っている人からすると(結構細身なので)、これもかなりアンビリーバブルな暴露話になります。

N先生によれば、「4歳まで長男で、砲丸投げをやっていた女性弁護士は、日本ではあんたしかいない」んだそうです。
さらに、「オレは一生懸命ネタを仕込んで面白い話をしているのに、あんたは、何にも努力しないのに、おもろいネタにあふれている。ずるい」と糾弾されました。

とりあえず、過去に性別を間違えられて戸籍に記載がされ、かつ、意外なスポーツで活躍されていた?同業の方がいたら、ご一報ください。お待ちしています。



by terarinterarin | 2014-07-23 18:29 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。


by terabayashi