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自慢じゃありませんが、体は決して丈夫ではありません。

子供のころ、季節の変わり目には必ずといっていいほど風邪を引いて熱を出し、学校を休みました。
高熱が出やすい性質で、ただの風邪でも39度くらい出るのは普通。
20代のころにはインフルエンザで死を覚悟したこともありました。

この仕事につく前後ころからアレルギー性の疾患がひどくなり、花粉症に咳喘息、一部の薬に薬疹が出る…などなど、困った症状が付随するようになりました。
アレルギー持ちは、市販の風邪薬は基本的に飲めません(アナフィラキシーで死ぬかもしれません)。
しかも、元々薬の副作用も出やすい性質…という厄介な身体。
仕事が詰まっているときに倒れてしまうと、この仕事、多方面に迷惑をかけてしまうので、私のような人間は、かなり気づかいが必要です。

弁護士になってからも何回か体調不良には襲われていますが、幸い大きな穴を仕事に開けたことはありません(小さい穴はありますけど)。
で、こんな私の体調管理のコツですが、「病院と仲良くなる」「休みをとる」ということです。
もう少し噛み砕いていうと、①かかりつけ医を作る、②具合が悪くなったらすぐに病院に駆け込む、③具合が悪いときは家に引きこもる、ということです。

アレルギー持ちで定期的にお薬をいただいているので、どこに住んでいても常にかかりつけ医はいます。かかりつけ医は、自宅近くが職場近くにあるのがベスト。今は自宅近くにあります。
私の場合、例えば「風邪だな」と思ったら、熱が出ていようがいまいが、できるだけ早く(仕事がなければ即効。あれば、その仕事が終わればすぐ)かかりつけ医の病院に飛び込みます。そして、しかるべくお薬をいただいて(私のような体質の場合、かかりつけ医だと薬の相談ができるので安心)、倦怠感がある場合で、かつ翌日の予定の融通が利く場合には、自宅でゆっくり過ごします。もちろん、最低限の仕事を自宅でしていることは多いですが・・・

また、普段も土日の両方あるいは最低どちらかは休むようにしています(接見対応が必要な場合は別)。これは、ひとり暮らしゆえの家事の都合等に負うところも大きいですが、やはり、体調の維持には「オフ」の時間を努めて作ることが大事だなあ、と思うので。

これで、大風邪を引くことはなくなりましたし、幸いインフルエンザでダウンということもありません。
不規則かつ休みなしでメタボ食満載でも体が動く体力がある若い?男性弁護士にはかなわないかもしれませんが、私には、この「細々」な感じが向いているような気がします。

ただ、同業者の間の私のイメージは違うようで、常にパワフルに動き回っている…という印象みたいですが。

さて、このように自分の体調管理には自信を持っていた私ですが、一昨日夜から胃腸をやられて、昨日本日とお休みをいただいております。
昨日は、病院で点滴を打って何やら重病感が出ていますが、万全ではないものの、一応回復傾向、といって問題ないかと…
とはいえ、2日も病欠するのは初めてのことで、まだまだ体調管理方法には改善の余地があるな、と思っているところであります。

ということで、この後は少しお休みします。




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by terarinterarin | 2014-06-27 13:14 | Comments(1)
こういう時事ネタについてパッと反応して気が利いたコメントを書ける性質ではなく、かつ、「こういう問題があった場合の法的対応」みたいなことは、おそらく機敏な先生方がお書きになっていらっしゃるだろうと思うので、テラバヤシは、ここ数日思ったことを、呑気に綴ることといたします。

セクハラに関する相談は、今までに何度も受けていますし、実際に訴訟をしたこともあります。
身近でそういう問題が起こったこともありました。

個人的に、セクハラは、①エロおやじ系と②人格否定系に分けられると思っています。
エロおやじ系というのは、職場で特定の女子に対して卑猥な言葉を投げかけたり、ボディタッチなどなどしたり、夜のお供を強要したり、というものです。
人格否定系は、結婚適齢期的な立ち位置や、それを過ぎた立ち位置の独身女性に対して、未婚であることをもって女として失格、みたいな趣旨の発言をするタイプのセクハラです。

今まで私が相談を受けたり受任したりした件は、全てエロおやじ系です。身近で起こったものは、どちらかというと人格否定系だったと思います。が、昨今のセクハラとして、後者は、あまり件数が多くないのかな、という印象なのです(もちろん個人的な印象なので、もっとこの手のヘビーな案件をたくさんやってらっしゃる弁護士からすると、違うという印象があるかもしれません)。

要は、エロおやじ系というのは、「エロい」という悲しいその男性のサガに基づいて発生してしまうセクハラなので、ある程度、教育的に抑えられる可能性はあるにせよ、普遍的に一定数発生してしまうものといえるように思うのです。

が、人格否定系は、要は、思想の問題。
世の中の「男女平等」「男女共同参画」みたいな機運の高まりが徐々に徐々に進んでいくにしたがって、「女は結婚して子供産んでりゃいいんだ」みたいな思想は誤りである、あるいは個人的にはそう思わないでもないんだけど、正面切っていっちゃまずいでしょという啓蒙がなされていけば、自然、減少・消滅するタイプのセクハラ、ではないかと思うのであります。

つまり、何が言いたいかというと、今回のこのヤジ、昭和の時代の中小企業かなんかで、仕事終わりに社内で適齢期の事務の女の子につまみ出してもらって、軽く一杯やってた課長とか部長とか、その辺のおじさんが、「○○ちゃ~ん、そろそろ結婚しないと~。いい人いないの~?」ぐらいなノリを引きずってるヤジだよな…と、いうことです。

今のこの時代に、欧米は男女平等とか女性の権利とかそんなものはあったりまえの話で、セクシャルマイノリティの権利保護というその先の問題の解決にもうとっくに取り組んでいるというこの時代に、ですよ。日本の首都東京都議会で、昭和のおっちゃん引きずったヤジが出てくるというこの事態。

一体、今まで私たち、何やってきたのかしら?とすべての土台を崩されたかのような脱力感を感じてしまうのであります。

ところで、このヤジを飛ばした人間を処分してほしいという要請に、「人物が特定できないから」という理由で受理がされなかったという話ですが、特定なんて簡単でしょ。というか、もうできてるでしょ。
自民党も、何白々しく、一人一人都議会議員をしらみつぶしに事情聴取とかやってるんだか…
隣で聞いてた人、前後ろで聞いてた人、告げ口しましょう、堂々と。

というか、あんなに堂々とヤジ飛ばしたぐらいなんだから、言った張本人、でてこいや!!(高田総統風)







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by terarinterarin | 2014-06-23 01:47 | Comments(0)
以前、このブログで、弁護士のカバンの中身について書いたことがありました。
要は、弁護士は荷物が重いと。いろんなものが入っていると。

その荷物を、テラバヤシが弁護士になってから、どのようなカバンで持ち運びしてきたか、そのプチ歴史についてお話ししたいと思います。

弁護士になったばかりのころは(注:最初の1年は東京で弁護士をしていました)、きちんと革のカバンを持っていました。
愛用していたのは、HIROFUの大き目のトートバッグでした。私の記憶では、オレンジとこげ茶色のものを使い分けていたような気がします。

革のトートの中でも結構大きな方で、自分も「これじゃ荷物が入りきらない」と思った記憶がありません。おそらくこのころは、これで足りていたんだろうと思います。

革トート生活は、名古屋に行ってもしばらくの間、続いていました。半年くらいは続いていたのではないかと思います。
が、そのうち、
「このカバンじゃ入らない!!」
「カバン自体が重い!!」
と思い始めるようになりました。

そうです。
刑事事件の件数がかさむにしたがって、持ち歩く記録がどんどんかさばり、必然的に荷物が重くなってきたのです。

それでも革のトートを使い続けていた私を、ある日悲劇が襲いました。

自宅に帰ってしばらくくつろいだ後、立ち上がろうとした時のことでした。
「ぴきっ」という音が聞こえました。
腰のあたりから聞こえてきました。
直後、痛みが走りました。
腰がほとんど曲げられない状態になりました。

もう夜遅くのことだったので、翌朝、当時たまに行っていた整体院に予約を取りました。
状態は、いわゆる「ぎっくり腰」で、骨盤が思いきり前方向にずれていると言われました。

1回目の整体で、恐る恐る動けば何とか日常生活に支障がない程度にはなりましたが、完全には治りませんでした。
2日後くらいにもう一度、1週間後にもう1度行って、なんとか治ったという状況です。

整体師の方からは、片側(私の場合、左)の肩にいつも重い荷物を持っているので、右肩が下がり、体の右半分が縮んだ状態になっていると言われました。当然、ぎっくり腰の一因になっていると…

単純な私は、荷物両肩に持って歩けばいいんだ!!という結論に至り、以後、仕事でリュックを背負うという生活に突入しました。

そのリュックは、「The North Face」の26リットルという、いわゆるガチ・アウトドア用で、さらに目の覚めるようなブルーにショッキングピンクにイエローというなかなかに明るい配色。
黒のリュックじゃつまらんと思った結果、この選択になりました。

さらに、当時の私は、背中までのロングヘアにきっついスパイラルパーマをかけてポニーテールにしていました(本当はロングのドレッドにしたかったのですが、美容師さんに髪質的に無理と言われて断念しました)。
そして、長距離移動が多かった当時の私の足元は、基本スニーカーでした。

パンツスーツにやけに派手なリュックを背負い、髪はもじゃもじゃ、ごついスニーカー…という「あの人、何してる人?」みたいないでたちは、このようにして生まれたわけです。

当時の私のいでたちを覚えている人もまだいらっしゃると思いますが、それなりの経緯と理由のもとにああなってしまったのだということを、この場を借りてお伝えしたいわけです。

さて、このような思いきったファッションにシフトして、私の腰の状態がどうなったかというと、実はさらにその半年くらい後にぎっくり腰を再発し、整体院のお世話になりました。
さらに、1年後くらいには、愛知県弁護士会館の裏で落ち葉を踏んで転び、ひざを痛めるという事態に陥りました。

なで肩のくせに大きなリュックに荷物をパンパンに入れて移動するという生活が、慢性の肩コリと背中痛の一因になっていたことは間違いありません。
(ついでにいうと、きっついスパイラルパーマは、髪を傷める原因になりました。)

リュックは万能ではありませんでした。

というわけで、今はすっかり更生し、黒色トートに夏場はワンピース、髪の毛はこぎれいなショートヘアという、まっとうな弁護士に戻ったのであります。
自分的には…








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by terarinterarin | 2014-06-20 17:17 | Comments(0)
自分以外の弁護士って、どんな食事をしているんだろうと、ふと考えることがあります。
サラメシではないですけれど、特にお昼ご飯は、みんな、どんなシチュエーションで何を食べているんだろうと思うことがあります。
今日は、テラバヤシが弁護士になってからのお昼ごはんについてお話ししようと思います。

一番最初に勤めていた都内の事務所では、事務員さんが午前のうちに、弁護士の希望を聞いて、お昼を買ってきてくれて、所内にいる弁護士が会議室1つを使って、そろってお昼を食べていました(今も続いているんでしょうか?)。

ご飯を食べながら世間話…が普通ですが、事件処理の話とか個別の事件の相談になることもあり、新人だった私にとっては、楽しみだったし、勉強になる時間でもありました。

名古屋の法テラス愛知法律事務所にいたときは、地方事務所側にある休憩室で、地方事務所の職員さんたちと一緒にテーブルを囲んでお昼を食べていました(注:法テラスでは、多くの場合、法律事務所と地方事務所が同じ建物内に入っています。地方事務所とは、国選の刑事事件の配転や民事法律扶助の無料相談等を行っている部署…とざっくり考えてください)。

法テラス愛知は、全国の法テラスの中でも珍しく、地方事務所と法律事務所が同じフロアにあって、廊下一本でつながっていました。
地方事務所の職員の方は、お昼ごはん時、外に食べに行く人もいましたが、買ってきたものや家から持ってきたお弁当を休憩室で食べる方も結構いました。

私は、裁判や接見で外にいるとき以外は、この休憩室で地方事務所のみなさんと一緒にごはんを食べることがほとんどでした。
休憩室にはテレビがあったので、お昼のワイドショーを見ながら世間話をしてリラックスする…ということが多かったような気がしますが、同時にこの時間は、貴重な情報交換の時間でもありました。

法テラス愛知では拘置所や刑務所からの法律相談の依頼が地方事務所に届けられることが多く、採算に乗らない仕事だったため、スタッフ弁護士だった私が対応することも少なくありませんでした。
このような法律相談への対応は、通常の法律相談とは異なる配慮が多々必要だったこともあり、お昼の時間を利用して、職員の方とよく相談しておりました。

東京に戻ってからは、自席でお昼をとることが多くなりました。最近は、事務所でお昼のときには、なるべく自宅からお弁当を持ってくるようにしています(ごくごく簡単なものですが…)。

今の事務所は、作りがこじんまりしているので、自席で食事をしていても、お弁当を食べながらコミュニケーションを図ることができ、のんびりした気分にもなれます。一見、寂しそうなお昼に見えるかもしれませんが、自分では結構気に入っている時間です。

1月から2月にかけて長丁場の裁判員裁判に関わっていたときには、相弁護人(一緒に弁護活動を担当する弁護人のこと)と一緒にお昼をとることがほとんどでした。

弁護士会館や裁判所(地裁の食堂は***なので、喫茶の方に行っていました)のこともあれば、少し時間があるときは、ちょっとだけ足を延ばして法曹会館までランチに行くこともありました。

午前の尋問でどんな問題があったか、午後の尋問でどう対応するか…いろいろ打ち合わせながらのお昼でしたが、不思議とストレスがたまるようなことはありませんでした。
食事をしながらだと、深刻な話も、ごちそうと一緒に消化してもらえるのかなあ、なんて思ったりします。

こういう風に考えてみると、弁護士として働くようになってからのお昼には、常に「仕事」やいっしょに仕事する人とのコミュニケーションがくっついているんだな、とつくづく感じます。

そして、これって、案外どんな仕事でも、同じことなのかもしれません。






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by terarinterarin | 2014-06-16 20:00 | Comments(0)
私、この4月から「シェアしたくなる法律事務所」(以下「シェア法」といいます)というサイトで、法律問題に関する様々なネタ(旬なもの、旬でないものを含めて)、時折執筆させてもらっています。

元々は、当事務所の代表川浪弁護士が登録しており、自分も紹介してもらったという経緯で執筆陣に加わりました。

このサイト、執筆者の弁護士側からもネタを提案することはできますが、基本、サイト側から「このお題で書いてください」と依頼が来ます。

登録してしばらくの間は、割と堅いネタ、地味なネタの依頼が多くきました。例えば「高齢者の万引き」とか「PTA加入の圧力問題」とか、トピックス的なものでも「韓国船沈没事故について船長が殺人罪で起訴された件について日本ならどうなるか」というハードなものです。

どうしても内容が堅く長くなりがちなのを、なるべくなるべくソフトにソフトに、無駄な言葉は省いて…と心がけながら書いて、5月下旬ころに「あ~、少し慣れてきたなあ」と思い始めた矢先のことでした。

「口パクや当てぶりは違法じゃないのか」というネタを依頼されました。
その何日か前に、TMNの木根尚登さんが「(あの大ヒット曲)GET WILD、実は自分で弾いてませんでした」と言ってしまったことを受けて、の依頼でした。

内容としては、かなりおおざっぱにいうと、「原則問題なし、場合によっては違法になりうる」ということを書いてサイト側に提出しました。

公開された日の夕方のことです。
この日は仕事の都合で、昼から夕方5時過ぎまでメールをチェックすることができませんでした。
5時過ぎにチェックしたところ、サイト側からメールが来ていました。
「寺林先生の書いた記事が、大人気です」みたいなタイトルだったと記憶しています。

「は?」と思って、内容を読んだところ、上記の記事がYahoo!トピックスで取り上げられて、PVがすごく伸びている、というのです。
びっくりして、さっそくYahoo!にアクセスしたところ、確かにトピックスに上がっている…

私、そこで、コメント欄を読んでしまいました。

「この寺林って弁護士、アホじゃね!!」
「TMNのファンは、そんなこと昔から知ってたよ!!」(実際、かなり有名な話だったようです。)
「こんなことで違法になんのかよ!!ジャ○○ズとか、A○○とか、いまどきみんなあたりまえじゃねえか!!」

くらいはまだおとなしい方で、ちょっとここには書きがたい強烈な内容のコメントが、かなりな数、寄せられていました。

しかも、私もよせばいいのに、数時間ごとにアクセスやコメントを確認してしまったりして、強烈な内容の数が莫大に膨れ上がっているのを目の当たりにしてしまったわけです。

もう、なすすべなし。
どんどん増えていく辛辣なコメントを目の前に「お~、すげ~」という感想しか持ちようのない状況になっていきました。

そして、思い出したのでした。サイトの運営者の方から「結論は先に書いてください」と言われていたことを。
案外、タイトルとか最初の数行とかで、皆さんコメント書くんだなあと、この時実感したのです。
長い長い受験時代に身についた「演繹法的な書き方」が、ここで足を引っ張っていたのかもしれない…

さらに、私を若干戦々恐々とさせた事情がありました。

翌日公開予定のネタが「AKB48総選挙の使用済みチケットがヤフオクで高額買い取りされた件は違法ではないのか」というものだったのです。
結論としては「詐欺になる可能性高し。ならなくても返金の必要性ありでしょう」というものでした。
事務所では、乾いた笑いの中、「殺害予告のメールくらい来るかもねえ」などと話しておりました。

が、実際、AKBのネタについては、Yahoo!トピックスなどに取り上げられることもなく、殺害予告もありませんでした。

ただ、「2ちゃんねるで話題になっている」という情報が寄せられたので、チェックしてみました。
確かに、1つスレッドが立っていて、私の記事が取り上げられていました。

きちんと全文コピペされた上で(たまに「こいつアホじゃね」くらいはあったものの)、「やっぱり本質はここか」みたいな話がされており、(2ちゃんねるにしては、という留保付きではありますが)極めてまっとうなやり取りが繰り広げられていたのでした。

木根さんのネタを書いたことによって、web記事を書くことで突然ある意味「時の人」みたいになっちゃうという洗礼も受けましたし、web特有の書き方があるということも学びました。他にもいろいろ学んだことはありますが、長くなるので割愛しますけど…

ちなみに、この記事のおかげで琥珀法律事務所のHPのアクセスは、瞬間最大風速的に伸びたそうですが、それが依頼・受任につながったということは全くありません。

仕事は地道につかむものなのであります。


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by terarinterarin | 2014-06-13 17:42 | Comments(0)

刑事弁護とワタシ

同じ業界の人で、私のことを知ってくださっている人の多くは、

テラバヤシといえば刑事弁護、

というイメージでとらえているのではないかと思います。

もちろん、G先生とか、T先生とか、K先生とか、M先生とかとかの名だたる刑事弁護の大家には、到底足元にも及びません。
それに、日本全国には、中堅や若手にも、熱心で優秀な刑事弁護人がたくさんいます。話を聞いていて、その熱心な活動ぶりに頭が下がることも少なくありません。

それでも、初対面の方にお会いして名刺をお渡しするときに「あ、刑事弁護の…」と言われることが、たまにあります。当然、うれしかったりします。刑事事件の数をある程度こなしてきたし、自分なりに「結構頑張ったよなあ、あの事件…」などと振り返ることも、たまにありますので…。

一番刑事弁護の数をこなしていたのは、法テラス愛知法律事務所での勤務を始めて、ちょうど1年過ぎたころから2年目あたりまでだったように思います。
裁判員裁判が始まることとなり、それなりに罪名が重い事件もだんだん任されるようになってきました。

同時期に殺人事件と殺人未遂事件と訳アリの窃盗事件を抱えることになり(しかも、前2者は捜査中)、3つの警察署を接見のために梯子して、連日帰宅が深夜…などということもありました(当時はそういう生活がうれしくて、たいして苦にもしていませんでした。今は、こんな生活はもう体力的に無理だなあ…としみじみ感じています。年齢って怖いものです)。

刑事事件と民事事件、違うところを1つ挙げると、その事件や被疑者・被告人と関わる期間が限られていて、受けた時からある程度終わりの時期が見えることが多いというところかなと思います。

もちろん、再逮捕・追起訴が予想以上に続いたり、争点が複雑だったりして予想外に事件終了までの期間が延びることはあります。
が、起訴されずに、あるいは罰金で事件が終了する事件も少なくなく、そうすると、その方とは20日そこそこのお付き合いになります。
1個の事件だけで逮捕勾留されて起訴された場合には、すべて認めている事件だと、1審判決までの1か月半から2か月くらいのお付き合いで終わってしまいます。

しかし、その間に濃密な関わりをすることもそれなりにあり、事件が終わった後も連絡を頂いたり、思わぬ関わりができたりすることもあります。

担当した方が、後日、お手紙をくださることがたまにあります。

私は、一番最初に担当した国選事件の被告人だった方から、事件終了後にお手紙を頂きました。
まだ20歳そこそこの若い男性でした。
やった事件がまあまあ重い罪名で、かつ、少年時代の前歴もあったために、実刑判決が避けられませんでした。
判決後に控訴するかしないか相談するために面会した際「控訴しないで早く服役して帰ってきます」と告げられ、「では、体に気を付けて元気でやってくださいね」と別れました。

10日後くらいに「お礼を十分にいえなかったので」とお手紙をくれた時には、びっくりしました。
今でもその手紙は大切にしまってあります。

うれしい便りだけならいいのですが、受刑先の刑務所で受けた扱いに関する相談の手紙も時折届きます。
やはり、新人の頃に担当した事件の方(男性)からでした。
この方は、重い病気を患った状態で服役しなければならなかったため、裁判で情状を主張するためにかかりつけ医から診断書を取得していました。
私は、判決後にこの診断書を本人に渡し、受刑先の刑務所で提示するように伝えました。検査や何らかの治療をしてもらうようにするためでした(放置すると受刑中に亡くなりかねない病名でした)。

受刑先の刑務所から、「何度お願いしても検査すらしてもらえない。どうすればいいだろうか」という相談の手紙が来ました。
病気は重くなっているようで、一刻も早い治療が必要な状況でした。

この件については、受刑先の刑務所の近くにある弁護士会の人権擁護委員会というところに「人権救済申立」を行って、自分が置かれている状況とどうしてほしいかを訴えるといいですよ、とアドバイスすることくらいしか、私にはできませんでした。

その後、どうなったのか気になっていたら、服役を終えたその方から、お電話を頂きました。
結局、人権救済申立をした弁護士会から刑務所に対して、検査や治療を行うよう勧告が出され、検査を実施してもらえたということでした(勧告までに時間がかかってしまったので、検査終了直後に出所となったようです。調査には時間を要するので、やむを得ません)。

私は未熟者で、被疑者被告人の方と言い争いになることも、ごくたまにですが、ありますし、自分がやろうとしたことをご本人や身内の方に納得してもらえずに、関係が気まずくなるなどということも今までに経験してきました。

そういうことを経験するたびに、自分には刑事弁護なんて向いていないんじゃないかなと、ドツボにはまって落ち込んだりするのですが、いただいたお手紙や連絡のことなんかを思い出すと、また頑張るかな、なんて単純に回復するのです。

当たり前のことですが、どんな事件でも、担当した方が納得して喜んでくれるのが一番なんだな、と思う日々だったりします(難しいことなんですけどね)。


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by terarinterarin | 2014-06-11 19:25 | Comments(0)
この度、日本女性法律家協会という団体の幹事職を仰せつかることとなりました。

この団体は、1950年にGHQに所属していた米国の女性弁護士の示唆により設立された団体です。
弁護士、裁判官、検察官、法律学の教授ないし准教授などの役職にある女性で構成されています。
現在会員は900名弱。
法律文化の発展と会員相互の親睦を図ることを目的としております。
(以上、HPほぼ抜粋…)

この団体、幹事は任期を終える際に、別の女性法律家を紹介せねばならんという慣例があります。
この度、私の知人の女性弁護士が幹事の任期を終えるということで、声がかかりました。
で、会員になると同時に幹事という役職につくことになったわけです。

7日土曜日に日比谷図書文化会館で、2013年度の総会と懇親会がありました。
役員の交代もあるということで、初めて私も参加することになりました。

かなりな緊張感で、私は会場に向かいました。

大変、大変、大変失礼な話ですが、私、この協会のこと、「女性が!!」「女性の権利が!!」とマナジリ釣り上げて連呼する、おっかねえオバサン弁護士の巣、なんじゃないかと思っていたのです。

弁護士の仕事の過程で、女性が虐げられている状況などは何度も見ており、許し難いというか不条理な気持ちが自分自身にふつふつと湧いたことも、もちろん何度もありました。

が、たぶん、自分自身、今まで女として生まれてきたことによって損をしたと感じたことが(あまり)ない人生だったせいで、その個別の事件でのやりきれない感情から、運動的なところに走る…とはなりませんでした。
また、おそらくは、若いころに同性の集団からいじめらしきものを受けた、という経験も、「女性が一堂に会する」ということに若干の抵抗感を持つ一因であるように思います。

「怖い怖い女性運動家の集まり」みたいなところに入ってしまって、大丈夫か、自分、と思いつつ、総会に参加しました。

今、この場を借りて協会の大先輩の先生方に、土下座してお詫びしたい気分です。

そこにいたのは、「昔から求められてきた日本の女性像」と法曹という仕事をこつこつと両立させ、女性法曹の地位向上のために、静かな闘志を燃やし続けていた、冷静で熱い(そんじょそこらの男性よりよほど)男前の女性法律家のみなさんたちでした。

お互いに思いやりがあり、若い人にも分け隔てなく手を差し伸べ、初対面のぺエペエの私なんぞにも本当に暖かく接してくださる(そんじょそこらの男性よりよほど)懐の深い女性ばかりでした。

女性法律家がまだほんのわずかだったころ、男性社会の中で自分たちの地位を守るために肩を寄せ合ってきた、そんな息遣いが今でも残っている、暖かい場所だなあと感じました。
(注:これからのことを考えてお世辞を並べているわけではないので、信じてください!!)

そんなワンダフルな日本女性法律家協会ですが、現在大きな岐路に立たされています。

会員数が伸びないのです。
活動の原資は、会費と基金によって賄われます。
つまり、活動を縮小せざるを得ない危険性が出てきているわけです(まだ、そこまでではないんでしょうが、最悪解散とかに向かいかねない危険もあります)。

新規登録者や司法修習生、ロースクール生などを集めてキャリアアップセミナーなどを開催しているそうですが、セミナー自体は盛況ではあるものの、入会に結びつかないんだそうです。
懇親会で食事中、会員になっても、役職につかなければ、他の会員の顔が見えにくく、あまり意義を感じないんじゃないか、と言っている人もいました。

私も、今回幹事にならないかと言われて初めて会員になったくらいですから、その認識・分析は正しいなと思います。
ただ、実は、特に女性弁護士にとっては、今こそ女性法律家協会が「頼りになる存在」になれるときなんじゃないかな、と思っています。

最近の急な法曹人口の増加のために、司法修習が終わっても就職することができず、いわゆる「即独」する弁護士が増えています。
この就職事情、女性の方が男性よりも悪いであろうことは、想像に難くありません(私の時代ですら、女性の就職は大変でしたので)。

また、せっかくの司法修習時も、修習生の頭の中は就職のことでいっぱいです。
傍で見ていても、修習生の友人同士でゆっくり語らうということはあまりできていなさそうです。
みんなが就職のライバルというピリピリした感じもします(なお、私は修習は札幌だったので、当時の東京の修習生の状況がどうだったかはわかりません。あくまで「札幌修習」目線の発言です)。

つまり、若い法曹やその卵、ひとりひとりが孤立しているように見えるのです。

これ、危機的状況です。

「即独」してしまうと、周りの人との接点をとても持ちにくくなります。
事件処理の基本も誰にも教えてもらえない、やっていいことなのか悪いことなのか、わからないまま走りださなければならない。
(今は少ない資金で開業できるとはいえ)事務所を回すために、筋の悪い事件もたくさん受けなければならなくなる。
まずい状況に陥って、それでも誰にも相談することができず、精神のバランスを崩してしまう…

女性の場合、男性よりさらに立場が弱いため、セクハラパワハラの標的になりやすいという問題もあります(年長の男性弁護士の中には、事務所の面接に行っても、あからさまに「女の子は出産があるから、どれくらい仕事をふれるか読めない。だから基本的に入れたくない」なんて明言する人がいまだにいます)。

こういう人たちの駆け込み寺になれるのではないか?
サポートができるのではないか?
それって、女性法律家協会じゃないとできないんじゃないか?

と、もしかすると、とっくの昔にこんな議論されてたかもしれないのに、思いついてしまうわけです。

というわけで、つい昨日まで「女法協、おっかねえよお」なんて言ってましたけど、もうすぐ登録8年目になるわけですし、今回幹事になったことが、自分のことだけじゃなくて、もっと広い世界を考えるスタートになればいいな、と思っています。

お手伝いしてほしい人には容赦なく声をかけるつもりです。
声をかけられたみなさん、よろしく。









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by terarinterarin | 2014-06-09 01:49 | Comments(0)

仕事と受験と法律家。

以前にも書きましたが、テラバヤシは、受験生活の傍ら、働いておりました。

働いていたのは、今はなき某資格試験予備校の札幌校でした。
公務員受験講座の法律科目や論作文科目の非常勤講師をしておりました。

私がこの仕事をしていた頃は、かなりな不景気で(いや、今もさほどよくはないですが)、公務員の給与もまだそれほど削減されておらず、公務員試験の人気が高い時代でした。
1年浪人して受験続けるなんて当たり前、2浪、3浪という人もいました。

非常勤講師とはいえ、一番忙しい11月から4月までは、毎週4~5コマくらいの授業を持っておりました。
一番稼いでいたときは、修習生の時の給与よりも収入が多くありました。

旧司法試験は5月の第2日曜日(つまり母の日)にマークシート方式の択一式試験がありました。
択一式が苦手だった私は、わがままを言って試験前1週間のみお休みさせてもらいました。
公務員試験も間近に迫った大切な時期だったので、翌日にはまたすぐ仕事に出ました。

論文式試験は、7月の第3土曜日と日曜日に行われました。
この時期、地方の公務員試験は一次試験の合格発表が終わり、二次試験の論文や面接の対策が始まる頃でした。
いつもは一次試験の科目を教えている講師も、多くは、模擬面接の練習に駆り出されていました。

確か最終合格した年は、自分の論文試験の3日前に、公務員試験の2次試験対策の講義をしていました。
そして、論文試験が終わった翌日からは、模擬面接官の仕事が朝から晩まで連日びっちり入るという生活でした(あんまり模擬面接をビシバシやりすぎて、2ちゃんねるの「北海道公務員試験スレ」に「○○(学校名)のT林先生にボコボコにされたよ」と書き込みがされたこともありました)。

ここの予備校では8年間お世話になりました。
このうち5、6年は、今お話ししたような生活を送っていました。

こう書くと「仕事してなかったら、もっと早く受かっていたかもしれないね」などと思われる方もいるかもしれません。
実際、受験中も「仕事やめたらどうだ」と言われたことがあります。

しかし、私はそうは思っていません。

仮に仕事をせずに受験だけの生活を送っていたとしたら、私は最初に決めた「10年がんばろう」という信念を途中で放棄して、結局最終合格できなかっただろうと思います。

そして、仮に仕事をしていたために合格が遅れたのだとしても、それを補ってあまりあるものを得た、と思っています。

受験時代、仕事の合間に、控え室や近所のスタバで勉強しなければならないこともありました。
隙間時間を使うこと、「勉強なんて机と筆記具があれば出来る」ということを覚えました。いつでもどこでも勉強できるようになりました。

働いて、家にお金を入れて、税金も自分で払う(白色申告していました)という生活を続けて、自分は、ただの「ゴクツブシ」ではないと思えるようになりました。

社会との接点を持っている、社会に参加しているという意識を持つことが出来るようになりました。精神が安定しました。

それまで理解できなかった条文や判例の真意を、「働く」ということを通じて理解できるようになったこともありました。

講師の仕事は、実は教壇を降りてからが勝負でした。
質問に来た受講生にいかにわかりやすく解説するか、つまり、その人が本質的にどこで引っかかっているのか、理解することが必要でした。
おかげで人の話を聞く癖がつきました。

弁護士になって新人の頃、法律相談や接見をするときに、この癖が技術のなさをかなり補ってくれました。

10年の受験生活は、総括すると、落ち込んだりつらい気持ちになったりすることの方が多かったように思います。
泣きながら判例を読み続ける、なんていうこともありました。

しかし、それでも最後まで続けてこられたのは、仕事をしていたからだと思っています。

今は空前の資格試験ブームで、働きながらなにがしかの試験を受験される方も少なくない世の中です。
そして、そういう「受験生」の多くは、私のように時間の融通がある程度利く恵まれた仕事ではなく、ウィークデーをフルタイムで働く仕事についている方がほとんどです。

かつては、司法試験受験生の中にも、少数ながら、公務員をしながら、あるいは会社員をしながら受験していた方もいました(ついでに、同じクラスにはパチプロをしながら受験をしていた人もいました)。

現代の「学ぶサラリーマンやOL」のみなさんに心から敬意を表するとともに、司法試験ももう一度、「働きながら受験したい人」がそうできる資格試験に戻って欲しいと思うのです(注:少数ながら、夜間のロースクールというのもあるので、そちらに通いながら働くという方もいらっしゃるでしょう。また、いわゆる予備試験の受験者にはこのような人もいると思います)。

法律家は、いろんな経験をしておくことに越したことはないのですから。
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by terarinterarin | 2014-06-08 00:26 | Comments(0)

珈琲とお茶と法律事務所

自慢しますが、うちの事務所は、コーヒーがうまいです。

小田原市の「カフェ空」というお店の豆をわざわざ取り寄せて使っています。
ドリップするときには、水道水ではなく、ミネラルウオーターを使っています。

この珈琲、弁護士と事務局のみで楽しんでいるわけではありません(まして、いい豆を買うために相談料や弁護士費用をボッているわけでもありません!!)。

法律相談にいらした方、打ち合わせにいらした依頼者の方、その他当事務所においでになったお客様にお出ししています。

しかも、うちの事務所は、うまい珈琲をお出ししているだけではありません。
珈琲(ホット、アイス)、紅茶(同)、緑茶(同)、ミネラルウォーターを取り揃えており、お客様に飲みたいものを選んでいただけるようになっています(注:土日には、おいしい珈琲や紅茶を淹れることについて無能な弁護士しかいなくなるため、選択肢が限られることとなります。ご容赦ください)。

法テラスをやめるとき、代表の川浪さんに「うちの事務所に来ませんか?」と誘ってもらって、「じゃ、そうさせてもらおうかな」と決めた理由の1つ(しかも、結構大きな理由)が、実は、この「珈琲とお茶」のことでした。

前の勤め先、法テラスは、弁護士も事務局も、日本司法支援センターから給与をもらっていました。
事務所を運営する経費も、日本司法支援センターから、各事務所に支出されていました。
税金なんだから当たり前、と言われるかもしれませんが、使途は厳格に管理されており、この中から「打ち合わせのためのお茶代」を出すことはできませんでした。

ですから、事務所に来る方にお茶などをお出しする場合には、法律事務所のスタッフが何とかするしかありませんでした。

法テラス愛知で働いていたとき、私のもとにいた事務局の女性は、とても気が利く方でした。
自宅で使っているお茶の葉を時折持ってきて、お客様用にしてくれていました(私もごくたま~にティーパックとか持っていきましたけど、彼女とは対照的な、気の利かない弁護士でした)。

法テラス東京は、お客様にお茶を出していませんでした。
別にこれについて、誰が悪いとか彼が悪いとが糾弾するつもりは全くありません。
ただ、「事務所経費からお茶代が出していい」ということになっていれば、東京でもお客様にお茶を出す慣例が定着したと考えています。

日本司法支援センターの本部が同じ都内にあった分、法律事務所のお金の使い道については、びっくりするくらいお目付けが厳しかったのです(本来正当に認められるべき経費まで管理されており、弁護士として十分な活動が妨げられる事態もあったほどです)。
経費の使い道について、疑われるようなことは一切できませんでした。
自分たちでお茶代をカンパしてお客様に出そうと弁護士同士でコミュニケーションを図るのも、難しい状況でした。

事務所にいらっしゃる方にお茶も出せない、というのが、私は嫌で嫌でたまりませんでした。
前にもお話ししましたが、法テラスの法律事務所で受けるのは、経済的に苦しい方の事件が中心です。
「貧乏な人の事件を安く受けてあげるんだから、お茶なんか出さないでいい」と言っているかのように思えてならなかったのです。

法テラス時代に川浪さんとは事件で関わることが何度かあり、事務所にも数回来ていました。
初めて事務所に来て、「何を飲まれますか?」と相談室でメニュー表を見せてもらった時、「うぉー、なんて素敵なシステムなんだ!!」と感激してしまいました。
事務所に来るどんな人にも気遣いができる、そんな事務所なんだな、と、単純な私は思い、それでお誘いに乗ってしまった、というわけです。

来所する方にお出しするお茶代は、間違いなく、必要経費です。
お茶ひとつで、話の進み方が全然違う。私はそう思います。

法律事務所なんぞに来る方は、気持ちが沈んでいる場合も多いですし、弁護士なんていう胡散臭い人間に金をボられるんじゃないかとか、どんなこと言われるんだろうかとかが気になって、そわそわドキドキしているものです。

そんな中、おいしいお茶や珈琲で、ほっと一息ついてもらえれば、多少なりとも緊張はほぐれます(手を付けないお客様には、「どうぞ」とお勧めするときもあります)。色々とお話ししてくれるようになることは、間違いありません。
話も弾みます(まあ、内容にもよりますが…)。

繰り返しますが、うちの事務所の珈琲は、うまいです。
別に珈琲でお客をつろう、というわけではないので、その辺は誤解なきよう(私はある意味つられましたが)…








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by terarinterarin | 2014-06-05 19:09 | Comments(0)
無料サイトを見ていたはずなのに、突然「利用料を支払え」というメールが来た。
以前居候させてもらっていた友達から、今更になって、借用書もないのに「あの時立て替えた生活費を返せ」と言われている。
昔付き合っていた彼女から、妊娠させた覚えは全くないのに、「子供を堕したので慰謝料を払え」と請求された。
etc…

こういう正当な理由もないのにお金を請求される「不当請求」の相談を割とよく受けます。
「不当請求」のあり方は、請求する側とされる側がどんな関係に立っていたかによって、本当に様々なものがあります。
冒頭に挙げたのは、ほんの一例です。

しかし、基本的な対応は、どれも同じです。

絶対に払うと言わないこと。
ビタ一文払わないこと。
電話番号やメールアドレスを変えること(仕事などの都合上難しいのであれば、せめて着信拒否・受信拒否をすること)。

一番最初に挙げた無料サイトの例なんかでは、これでほぼ100パーセント請求をシャットアウトできます。
皆さんにも比較的抵抗なく受け入れてもらえると思います。
しかし、多くの皆さんは、生活費のケースや昔の彼女のケースなんかでは、そうもいかないのではないかと思われるのではないでしょうか。

よく、話し合いで解決しようと、友人や元カノと会ってしまう、メールでやり取りしてしまうケースを聞きます。
そこまでいくと、多くは結局お金を支払う約束をさせられていたり、その場でお金をいくらか払ってしまっています。
そこまで至らなくても、その後、相手からの攻勢が激しくなることがほとんどです。

話をすると終わりです。
話をした時点で、相手は「こいつは落とせる」「こいつからは金がとれる」と確信しているのです。
敢えていえば、話をする前の時点で「おそらく行けるだろう」と判断して不当請求しています。話し合いをすることは、相手の思うつぼになっているということです。

「こいつは落とせる」と思わせないためには、無視することが必要です。
相手の請求が本当に正当なものであれば、そんな姑息な請求の仕方はしないのです。
無視して、相手にしない姿勢を見せれば、自然と相手はあきらめます。

多くの場合は、これで解決が付くと思っていただければ、よいのではないでしょうか。

善良な人ほど、真摯に対応しようとして無視できない場合が多いものです。
誠実に対応した結果相手からの攻勢が激しくなった場合、相手が粗暴な人、暴力団などの反社会的組織の人の場合、相手が自分の家を知っている場合には、残念ながら一人で対応するのは難しい段階に至っていることが多いので、まずは、弁護士に相談してもらうのがいいと思います。

ですが、何度も言う通り、先ほどお話しした3つを履行してもらえれば、大概は大事にならずに済むものです。

最近、この手の相談が増えたなあと実感します。
人の生真面目さや優しさにつけ込んだやり口が増えているのだな、と思います。

なお、警察に相談しても、警察はほとんどの場合「民事不介入」を盾にとって、動いてくれません。
中には、完全に恐喝だろうという案件でも、「借りたものは返しなさい」などと的外れなことを言って、余計に話を面倒なことにしてしまうこともあります。
お気を付けください。
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by terarinterarin | 2014-06-04 01:59 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。


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