このお金、払わなくちゃなりませんか?

無料サイトを見ていたはずなのに、突然「利用料を支払え」というメールが来た。
以前居候させてもらっていた友達から、今更になって、借用書もないのに「あの時立て替えた生活費を返せ」と言われている。
昔付き合っていた彼女から、妊娠させた覚えは全くないのに、「子供を堕したので慰謝料を払え」と請求された。
etc…

こういう正当な理由もないのにお金を請求される「不当請求」の相談を割とよく受けます。
「不当請求」のあり方は、請求する側とされる側がどんな関係に立っていたかによって、本当に様々なものがあります。
冒頭に挙げたのは、ほんの一例です。

しかし、基本的な対応は、どれも同じです。

絶対に払うと言わないこと。
ビタ一文払わないこと。
電話番号やメールアドレスを変えること(仕事などの都合上難しいのであれば、せめて着信拒否・受信拒否をすること)。

一番最初に挙げた無料サイトの例なんかでは、これでほぼ100パーセント請求をシャットアウトできます。
皆さんにも比較的抵抗なく受け入れてもらえると思います。
しかし、多くの皆さんは、生活費のケースや昔の彼女のケースなんかでは、そうもいかないのではないかと思われるのではないでしょうか。

よく、話し合いで解決しようと、友人や元カノと会ってしまう、メールでやり取りしてしまうケースを聞きます。
そこまでいくと、多くは結局お金を支払う約束をさせられていたり、その場でお金をいくらか払ってしまっています。
そこまで至らなくても、その後、相手からの攻勢が激しくなることがほとんどです。

話をすると終わりです。
話をした時点で、相手は「こいつは落とせる」「こいつからは金がとれる」と確信しているのです。
敢えていえば、話をする前の時点で「おそらく行けるだろう」と判断して不当請求しています。話し合いをすることは、相手の思うつぼになっているということです。

「こいつは落とせる」と思わせないためには、無視することが必要です。
相手の請求が本当に正当なものであれば、そんな姑息な請求の仕方はしないのです。
無視して、相手にしない姿勢を見せれば、自然と相手はあきらめます。

多くの場合は、これで解決が付くと思っていただければ、よいのではないでしょうか。

善良な人ほど、真摯に対応しようとして無視できない場合が多いものです。
誠実に対応した結果相手からの攻勢が激しくなった場合、相手が粗暴な人、暴力団などの反社会的組織の人の場合、相手が自分の家を知っている場合には、残念ながら一人で対応するのは難しい段階に至っていることが多いので、まずは、弁護士に相談してもらうのがいいと思います。

ですが、何度も言う通り、先ほどお話しした3つを履行してもらえれば、大概は大事にならずに済むものです。

最近、この手の相談が増えたなあと実感します。
人の生真面目さや優しさにつけ込んだやり口が増えているのだな、と思います。

なお、警察に相談しても、警察はほとんどの場合「民事不介入」を盾にとって、動いてくれません。
中には、完全に恐喝だろうという案件でも、「借りたものは返しなさい」などと的外れなことを言って、余計に話を面倒なことにしてしまうこともあります。
お気を付けください。
[PR]
by terarinterarin | 2014-06-04 01:59 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。ウェブサイト https://attorneyterabayashi.simdif.com  「弁護士テラバヤシ」でツイッターもやっています。


by terarinterarin