ネットをプチ炎上させた件について

私、この4月から「シェアしたくなる法律事務所」(以下「シェア法」といいます)というサイトで、法律問題に関する様々なネタ(旬なもの、旬でないものを含めて)、時折執筆させてもらっています。

元々は、当事務所の代表川浪弁護士が登録しており、自分も紹介してもらったという経緯で執筆陣に加わりました。

このサイト、執筆者の弁護士側からもネタを提案することはできますが、基本、サイト側から「このお題で書いてください」と依頼が来ます。

登録してしばらくの間は、割と堅いネタ、地味なネタの依頼が多くきました。例えば「高齢者の万引き」とか「PTA加入の圧力問題」とか、トピックス的なものでも「韓国船沈没事故について船長が殺人罪で起訴された件について日本ならどうなるか」というハードなものです。

どうしても内容が堅く長くなりがちなのを、なるべくなるべくソフトにソフトに、無駄な言葉は省いて…と心がけながら書いて、5月下旬ころに「あ~、少し慣れてきたなあ」と思い始めた矢先のことでした。

「口パクや当てぶりは違法じゃないのか」というネタを依頼されました。
その何日か前に、TMNの木根尚登さんが「(あの大ヒット曲)GET WILD、実は自分で弾いてませんでした」と言ってしまったことを受けて、の依頼でした。

内容としては、かなりおおざっぱにいうと、「原則問題なし、場合によっては違法になりうる」ということを書いてサイト側に提出しました。

公開された日の夕方のことです。
この日は仕事の都合で、昼から夕方5時過ぎまでメールをチェックすることができませんでした。
5時過ぎにチェックしたところ、サイト側からメールが来ていました。
「寺林先生の書いた記事が、大人気です」みたいなタイトルだったと記憶しています。

「は?」と思って、内容を読んだところ、上記の記事がYahoo!トピックスで取り上げられて、PVがすごく伸びている、というのです。
びっくりして、さっそくYahoo!にアクセスしたところ、確かにトピックスに上がっている…

私、そこで、コメント欄を読んでしまいました。

「この寺林って弁護士、アホじゃね!!」
「TMNのファンは、そんなこと昔から知ってたよ!!」(実際、かなり有名な話だったようです。)
「こんなことで違法になんのかよ!!ジャ○○ズとか、A○○とか、いまどきみんなあたりまえじゃねえか!!」

くらいはまだおとなしい方で、ちょっとここには書きがたい強烈な内容のコメントが、かなりな数、寄せられていました。

しかも、私もよせばいいのに、数時間ごとにアクセスやコメントを確認してしまったりして、強烈な内容の数が莫大に膨れ上がっているのを目の当たりにしてしまったわけです。

もう、なすすべなし。
どんどん増えていく辛辣なコメントを目の前に「お~、すげ~」という感想しか持ちようのない状況になっていきました。

そして、思い出したのでした。サイトの運営者の方から「結論は先に書いてください」と言われていたことを。
案外、タイトルとか最初の数行とかで、皆さんコメント書くんだなあと、この時実感したのです。
長い長い受験時代に身についた「演繹法的な書き方」が、ここで足を引っ張っていたのかもしれない…

さらに、私を若干戦々恐々とさせた事情がありました。

翌日公開予定のネタが「AKB48総選挙の使用済みチケットがヤフオクで高額買い取りされた件は違法ではないのか」というものだったのです。
結論としては「詐欺になる可能性高し。ならなくても返金の必要性ありでしょう」というものでした。
事務所では、乾いた笑いの中、「殺害予告のメールくらい来るかもねえ」などと話しておりました。

が、実際、AKBのネタについては、Yahoo!トピックスなどに取り上げられることもなく、殺害予告もありませんでした。

ただ、「2ちゃんねるで話題になっている」という情報が寄せられたので、チェックしてみました。
確かに、1つスレッドが立っていて、私の記事が取り上げられていました。

きちんと全文コピペされた上で(たまに「こいつアホじゃね」くらいはあったものの)、「やっぱり本質はここか」みたいな話がされており、(2ちゃんねるにしては、という留保付きではありますが)極めてまっとうなやり取りが繰り広げられていたのでした。

木根さんのネタを書いたことによって、web記事を書くことで突然ある意味「時の人」みたいになっちゃうという洗礼も受けましたし、web特有の書き方があるということも学びました。他にもいろいろ学んだことはありますが、長くなるので割愛しますけど…

ちなみに、この記事のおかげで琥珀法律事務所のHPのアクセスは、瞬間最大風速的に伸びたそうですが、それが依頼・受任につながったということは全くありません。

仕事は地道につかむものなのであります。


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by terarinterarin | 2014-06-13 17:42 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。ウェブサイト https://attorneyterabayashi.simdif.com  「弁護士テラバヤシ」でツイッターもやっています。


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