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独立して3日経ちました。

どうも。開業3日目が終了しつつある、テラバヤシです。
独立2日前に風邪をひきました。ちょうど札幌から東京に戻る日でした。
時間を追うごとにのどは痛くなり、声は出なくなり(その日の夜にしゃべらなあかん仕事がありましたが)、すわ、発熱で22日の開業断念か!!と、ちょっと焦りました。
が、東京に戻ってかかりつけ医に行き、お薬を処方してもらって、とりあえず、最低限の仕事のみしつつ、あとは無理をしないことにして2日間過ごして、22日開業にこぎつけました、どうにか。

開業初日の22日は、自分でもよく何をやっているのかわからないまま過ぎていきました。
午前中に弁護士会にもろもろの届け出を出しに行き、霞が関のドトールでミラノサンドを急いで食べ、夕方に来客があるというのに、まだ来客用のお茶セットを買っていなかったので、有楽町無印に走ってひと揃えし、雨もひどかったのでタクシーで戻りました。

そのあとは、お届け物の嵐。
アスクルで頼んでおいた事務用品一式に、島忠ホームズで買っておいた戸棚。予め予告されていた贈り物に、予告なく突然届いてびっくりした贈り物。
配置を決めて、(後にすりゃいいのにあんまりうれしいもので)FBにアップするのに写真を撮り、その間に仕事の関係の電話対応がいくつか…
なんてことをやっている間に、開所祝いのお友達二人がやってきて、おしゃべりターイム!!
という具合に暮れていきました。

2日目の昨日は、まず「新規開業の洗礼」ともいえる出来事から始まりました。
FBにも書いたけど、新規開設した法律事務所の先生に芸能人がインタビューして記事を載せる。先生もその芸能人と一緒に撮った写真などをブログとかに載せていい。
つきましては、肖像権の二次使用料として5万円ちょうだい、というお誘いです。
これ、途中まで話に乗りかけました。恥ずかしいことに。
ただ、最後に金の話をされて「は~?」となり、お断り。
この電話の対応のせいで、自宅を出るのが20分ほど遅れる羽目に…

さらに、同様の手口で(今度は芸能人は使わないけど、WEB上の記事で私を紹介するとかいうお誘い)2万円くれというお電話が…
結構直後だっただけに、電話口に出た営業さんと思しき男性の話をさえぎって「で、料金いくらなんですか?」と聞いたところ、2万円と案外すんなり白状しました。たぶんマニュアルと違う順序になっちゃったんだろうね、かわいそうに。
二度とその手に乗るか、とばかりに、速攻お断り。

こういう業者って、検索エンジンで全く上に上がってこないはずの私のサイトとか、私のブログとかFBの記事とかちゃんとチェックしているみたいで、直後にFBに「被害報告?書き込み」したからなのか、そのあと、さっぱり何もなくなりました…

昨日もお届け物ラッシュは続き、おかげさまでお茶道具、お茶の葉、コーヒー、お菓子などなどのおもてなし用品に事務用品は、ほぼパーフェクトに揃ってしまい、一人で事務所でうれしい悲鳴を上げつつ、送達場所変更届などなど、裁判所に出す書類などを一人コツコツと作成していたのでした…何しろ事務員置いていないので…

で、そういう書面を作りながら「そうだ!!パラリーガル用の本を一冊買おう!!」と思い立ちました。
パラリーガル(法律事務職員)を置かない、そして、弁護士は、事務職員がやってくれてる細かいことはわかんない、特に私はわかんない(注:これでも新人のころは、当時のボスの教えに忠実に、自分で訴状出しに行ったりしたんだぞ)、ということで、虎の巻は必須と思ったわけです。
大抵の法律事務所にある基本中の基本を一冊買いました。これでだめなら、過去の事務局頼り、かつ応用編の本を買います。

さて、事務職員がいなくて一番懸案だった電話問題ですが、確かに電話番はいたほうがいいんだろうな、と思っています。
それは、事務所にかかってきた電話→携帯に転送が、開業3日目にして使えないことが判明したということではないのです(むしろ、これである程度いけるんちゃうか、と思っている。手前味噌ですが)。
実は、風邪のほう、のどの痛みはほぼなくなり、体も全くだるくないのですが、悲しきアレルギー体質のため、毎度のことながらひどい咳に見舞われ、なんと声が枯れたまま。
森進一のように味のある声でも、青江三奈のように艶っぽい声でもなく(古い!!)、ただノイジーなだけの声。しかも、悲しいことに声量だけはいつも通り、という、本当に騒音チックな声になってしまっているのです。

正直、この声で電話対応するのがつらいです。電話に出たと思ったら、のっけからこの声、というのは、聞いてるほうもびっくりだろうと思われます。
で、今日再度かかりつけに行ったら、「治したいならしゃべらないのが一番」と言われたのです。そりゃ、無理です、無理。

そんなわけで、開業直後から、肝心の弁護士がなんともしまらない感じで恐縮です。
ただ、本当に手前味噌ながら開業3日目にして、これから開業するかもしれない皆さんに向けて言えることがいくつかあるなあと思い、その点お伝えしようと思います。

まず、ひとつめですが、事務所をどういうスペースにするかということには、それなりにこだわったほうがいいなと思います。一言でいうと雰囲気作りです。
自分が仕事する場所で、自分がそれを選べるわけですから、そうであれば自分が居心地よい空間にしたほうが絶対いい。
そして、来てくれるお客(相談者、依頼者)とどう向き合いたいかも雰囲気づくりには、とても関係してきます。
私の場合、少しこだわりすぎてストレスがたまった部分はありますが、それでも、自分なりにいい空間ができたと思っています。

ふたつめは、広告宣伝費にはお金をかけすぎるべきではない、ということかなあ。
まあ、ア○○ーレさんとかア○○さんレベルまでかける余力と覚悟があれば別なんでしょうが、そうでない限りは、最初からウェブでドッカンなんて、仕事来るわけないと思います。あくまでウェブサイトは、興味を持って見てくれる人用、あとは料金体系の周知、くらいの気持ちで、過度な期待を寄せるべきではないし、だから、あんまりお金をかける必要もないと思います。
私の場合、まだ調整が結構必要ですが、ウェブサイトは業者に頼まず自分で作りましたし、今は、ウェブ音痴でもある程度のことができるソフトやウェブサイトがありますので、こまごました時間を使いながらのんびり作るくらいが、ちょうどいいかな、と思います。

なお、テラバヤシは、もともと文章を書くのが好きなので、(いろんな人から採算合わないよねとか言われつつ)「シェアしたくなる法律事務所」の記事を書いたり、このブログをやったりしています。
このブログも、徐々にPV伸びているみたいですし、シェア法のほうも、おかげさまで、PVが上がる記事が増えてきました。
知名度とかってこういう風にじわじわ上がるもので、お客さんの定着も、そういうジワジワしたもののほうが、確実なんではないか、という気がしています。

最後、こじんまり始める場合には、「事務局がやってくれることを機械に代わってもらう」ための投資がある程度必要だと思います。
それが、この前パニックになって無事解決した、FAX転送なんかの問題なのですが、おかげさまでとても助かっています…特に私の場合、出歩くことも少なくないので、出先からFAX確認する、電話を自分で極力とる、というのが、最大の課題でした。
電話のほうは、今後、電話受け付けサービス(結構高いですが)を状況次第で使うかもしれませんが、その時取れなくても、とれるようになったらすぐに連絡する…という心掛けでいれば、特に東京あたりであれば、何とかこの手でこなしていけるのではないか、とも思っています。

さて、開業3日目にして初仕事が入りそうな予感です。
ちょいと風変わりな刑事事件のようです。
どこにいても、開業しても、テラバヤシはテラバヤシ、ということなんでしょうか。

でも、私、刑事弁護しかやってないわけじゃないんで、そこんとこ皆さん、よろしくお願いします。






Commented by ぽえ at 2014-10-29 15:20 x
おめでとうございます
Commented by terarinterarin at 2014-10-30 02:09
ありがとうございますm(__)m
by terarinterarin | 2014-10-24 22:36 | Comments(2)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。


by terabayashi