週刊現代さん事件(てほどでもないが)とWEB記事について、ちょっと考えてみることにしました。

昨日も今日も自宅で過ごしている寺林です(多少仕事をしています)。

さて、FBの方にはちらっと投稿しましたが、先日、週刊現代から取材を受けて、テラバヤシの発言が同誌に掲載されるという出来事がありました。
転売ビジネスの落とし穴とかいうタイトルの記事でしたが、そこになんと、「インターネットビジネスに詳しい寺林弁護士」という肩書で載ってしまったわけです(私の方からこの肩書について色々書くのはちょっと現代さんに申し訳ない気がするので…みなさん、察してください)。

この取材の話は、非常に唐突にやってきました。
ある日(確か夕方だったような)、突然電話が鳴り、それをとると週刊現代の記者と名乗る方であり、記念スイカ事件とかペヤング事件とかいろいろあるけど、ダフ屋とか転売ビジネスの法的問題について取材させてほしいと言われました(突然のお電話ではありましたが、記者さんの名誉のために言うと、別に不躾でもなんでもなく丁寧なお話しぶりでした)。
なんで突然週刊現代なんていうメジャー誌から電話がかかってきたんだ?????ということに気をとられすぎて、転売ビジネスなんぞについて語れるのかということも判断しない間に、OKの返事をしてしまいました。
そして、情けないことに、返事をしてしまった後、やけに心細くなり、同期の友達の弁護士に同席してもらうことにしました(注:ただし、掲載された発言については、私が話した内容に限定されていました。さすが)。

取材は、ダフ屋行為に関する迷惑防止条例の解釈の話から始まり、後は実際にどんなトラブルがあるのか、それについては法的にどんな問題があるのか、ネットオークションで物を買ったりするときにどんなことに気をつけねばならないのかといった内容に及びました。
時折、雑談なと交えつつ、1時間半ほどお話ししました。
ダフ屋に関しては、以前、関連記事を「シェアしたくなる法律事務所」というサイトに書いた際に、記事内容に誤りがあったとのご指摘を受けて、後日訂正したという苦い経験があったので、かなり慎重に調べて取材に応じました。
が、ダフ屋に関する話は、まあほんの一部で、話はどんどん広がっていきました。

記者さんの帰り際、思い切って聞いてみました。
「で、なんで私になったんですか?」
記者さんは、こう言いました。
「同業の友人に、こういうのに詳しい弁護士さんいないかと聞いたら、寺林先生の名前が出てきたんですよ。」

……なるほど。
私は確信を持ちました。そこで名前が出てきた理由は、私がふだん書いているWEB記事にあるに違いないと!!。
テラバヤシは、先ほど挙げた「シェアしたくなる法律事務所」(以下、「シェア法」といいます。)のほか、複数のサイトで執筆をしております。
もっとも定期的に本数も多く書いているのは、「シェア法」でして、執筆内容も多岐に及びます。
御岳山が噴火した時には、入山届の義務化について書いたりしたし、レストランの「子供同伴お断り」の問題について書いたりもしたし。
で、その中で先ほど挙げたダフ屋の話のほか、AKBの使用済投票券がヤフオクで売られていた問題、iPadを売りに出しているかのように誤解される書きぶりだったけど実際は化粧箱のみをヤフオクに売りに出していた問題など、書いていたわけです。

たぶん、お友達の記者の方は、これらの記事を見ていたのでしょう(と、勝手に解釈)。

WEB記事の仕事は、別に特段お金になるようなものではありません。
執筆料をくれるところもあれば、くれないところもあります(シェア法さんはくれます)。お代も高かったり安かったりします。まあ…弁護士費用の感覚からすると、いずれも「高額」とはいえません。
知り合いの弁護士から、「なんでそんな安いのにやってるの」なんて言われることもあります。

それに、いいことばかりでもありません。
以前、やはりシェア法で書いた「木根尚登、実はギター弾いてなかった問題」でネットがプチ炎上した際(このブログで触れましたが)にわかりましたが、自分に対する罵詈雑言がバンバン書き込まれて、それが、いやでも目に入ってきたりします。
実際、この後もAKB投票券事件の記事がアップされた時には、2ちゃんねるで記事がコピペされたりして、「寺林って弁護士、アホじゃね?」なんていうタイトルの書き込みがされたりもしていました(それがまた、いまだに検索すると結構上の方で出てきたりするんだな)。

でも、不思議と止めようという気になりません。
なぜか?
まず第一に、自分がモノを書くのが昔から結構好きだから、という理由が挙げられます(うまい下手はさておき)。
書かせてもらえる場があるなら、書かせていただきたいというのが根本にあります。
第二に、記事案をもらった際に、法的にこの問題どうなるのか?と考えたり調べたりする時間がわくわくして楽しい、というのも理由の1つです。
そして、(わりに堅めの記事に限定されますが)自分の書いたことが支持されて、別なところで取り上げられたりすることもあり、そういうのを目にすると「おし!!」とガッツポーズを作りたい気分になったりするからです。

WEB記事の書き手さんの中には、営業ツール・広告ツールとしてこういうものを考えている人も結構いるようなんですが、個人的には少なくとも直接的な営業効果って、ない、あるいは著しく低いんじゃないのかなあと思っています。
広告目的であれば、もっと別なことする方が生産的であることは間違いありません。

書く人によって、気持ちや目的は様々でしょうが、お金のことを気にしないで、弁護士という立場で楽しくできることがあるのなら、自分の時間の何パーセントかをそこに費やすという過ごし方は、決して悪くないんじゃないのかな、と思います。

ちなみに、WEB記事で依頼されるトピックスは非常に多様ですが、実は、書く内容については、事細かな知識はあまり必要ではないように思います。どちらかというと受験時代に学んできた民法の基本的な条文であるとか、基本的な法的思考であるとか、そういうことの方が役に立つというのが、個人的感想です。

依頼される記事案によって、違うのかもしれませんけどね。











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by terarinterarin | 2015-02-15 17:53 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。ウェブサイト https://attorneyterabayashi.simdif.com  「弁護士テラバヤシ」でツイッターもやっています。


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