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ともえ法律事務所の、ちょっと意外だったこと2つ。

どんどん秋めいてきた今日この頃。
ともえ法律事務所も、あと1か月弱で開業1年となります。

ここ1か月くらいのことですが、相談申込のルートが以前とちょっと違ってきました。これが実は「意外なこと」の1つめです。
ウチの事務所は、個人のいちげんさんが依頼者・相談者の9割以上を占めています(と思います。別に統計とったわけではないですけど)。
そして、その半分くらいは、今まで弁護士ドットコムや「シェアしたくなる法律相談所」を経由する電話やメールでの申し込みでした。

が、急激に、その割合が減り、このような媒体や事務所ホームページを経由せずに、最初にブログや記事を読んで、そこから事務所に電話をくださったり、お問い合わせフォームでメールをくださったり…という流れでたどり着く方が増えているのです。
8月下旬から9月にかけて、半数くらいはそういう方だったのではないかと思います。

なぜ、いきなりブログに来るのか?
テラバヤシは、ドットコムやシェア法を経由しないでたどり着いた方に、相変わらず「どうしてうちの事務所へ?」という質問を続けているのですが、どうも聞いたところによると、インターネットで何がしかのワードを検索している最中に、テラバヤシが書いた記事を読んで、それで興味を持つなり共感を抱くなりして、「どれどれ、ちょっと相談してみるか」などという気持ちになり、おいでになる…というパターンのようなのです。

しかも、「法テラス」を検索している最中に見つけた…という方が多い。

「法テラス」というワードで調べている方は、おそらく法テラスの利用を考えていたのではないかと思われるのですが、そこで、どうして、悪口記事を書いているテラバヤシのところにおいでになるのか…までは、ほとんど聞いていないので、よくわかりません(ただ、ひとり、「寺林さんの言いたいことが自分はよくわかりました」とおっしゃっていた方がいらっしゃいました)。

声を大にして言いますが、扶助基準の収入の方については、法テラスが利用できる旨をきちんとお伝えしており(告知義務があるはず)、必要な場合にはきちんと扶助申し込みをしているので、法テラスの営業妨害にはなっていないはずです。

それ以外にも、もうずっとずっと前に書いたPTAトラブルの記事に興味を持って連絡をくださる方もいらっしゃいます。

以前、このブログで「ブログ書いてもお客なんて増えない」と大大的に書いてしまいましたが、案外、集客機能あるのかもしれない、などと単純なテラバヤシは多少思ってしまっています。
しかし、このブログでは言いたいことを言いまくってますし、WEBサイトで細々書いている記事にしたって、特に自分の色を出さないようにしているわけでもない。ダイレクトにブログからともえ法律事務所に来ている方がいる裏では、例えば、絶歌の記事なんかを読んで「こんな弁護士には絶対頼まんわ」とそっぽを向いている方が大勢いるはずだと、現段階では考えています。

とはいえ、どうして今頃「ブログダイレクトさん」が増えたのかは、謎です。法テラスの記事のインパクトがそんなに強かったのだろうか…(ちなみに、WEB記事といえば、実は、ウィキペディアのとある項目に私がWEB記事で書いた内容が引用されており、ばっちり脚注に名前が出ております。横道にそれましたが…)

そして、意外なことの2つ目は、電話対応にまつわることです。
何回も書いているとおり、テラバヤシは電話番さんを置いておらず、事務所への電話は携帯に転送しています。外出中などは、携帯で着信を確認し、折り返しています。
見たことがない携帯電話の番号の8割方、そして、ドットコム経由での電話は、法律相談やあるいはその申込みです。

先日、そういう電話に折り返して、法律相談の依頼を受け、相談を実施したとある方がいらっしゃいました。
相談が終わった後、その方に「折り返してもらえて、とてもうれしかった」と言われました。
正直、この言葉には、かなりびっくりしました。
テラバヤシの感覚だと、法律事務所であるにもかかわらず、電話に出てくれる人がいないということにイラつかれて普通(でも、相手が弁護士だから一応丁寧に対応する)、でしたから。

しかし、その方は、気持ちが弱っていて孤独で不安な時に(というニュアンスだったと思われる)折り返しの電話が来て、すごくホッとしたと言うのです。

そういえば、相談希望の方に折り返すと、8割の方は、「折り返し電話が来たのが意外」という反応をしますし、中には「わざわざありがとうございます」なんて嬉しそうな声を出す人もいらっしゃいます。

自分としては、「事務員を置いていないという運営上の都合もあり、すぐに電話に出られなかったことのマイナス点を、折り返し電話することによって挽回する」という意味でしか、これらのことをとらえていませんでした。が、案外、電話を受けてみるほうにしてみれば「わざわざ折り返しの電話をくれた」ということになる場合もあり、弁護士テラバヤシのイメージアップに若干ながらつながっているのかもしれません。

いやしかし…
今日書いた2つのことが以外にも功を奏しているらしいのは、別にどっちもプラスに作用することを狙って始めたことではないからなんだろうな、と思うのです。
ブログとかWEB記事の執筆とかは、もともと文章を書くのが好きだから始めたこと。
電話の折り返しも「電話したのに反応がないのは社会人としてやばいだろう」というごくごく最低限の対応をするつもりで始めたこと。折り返す際には、「すぐに出られなくて申し訳ないっす」という気持ちが強いです、正直。

同じことやるのでも「狙って」やると、途端にあざとくなり、このアタシも「愛想はいいけど、どこか胡散臭い」「集客狙いの受けがいい記事ばかり書いてる」弁護士ってことになっちゃうんだろうなと…(絶歌とか法テラスの記事とかあっても、嫌がらせメールとか来ないですもんね…当然前者については、非難するコメントはブログにつきましたが、人格非難に渡るようなものは1つもありませんでした)。

というわけで、意外な効果に気が付いてしまったテラバヤシですが、金輪際そういうことは忘れて、今後も「こんなこと書いてみましたが読んでみてください」という気持ちで記事を書き、「いや、すぐに電話に出られなくて申し訳ない」という気持ちで電話を折り返すことにしたいと思います。

ではでは。






Commented by よしお at 2015-10-04 20:55 x
>例えば、絶歌の記事なんかを読んで「こんな弁護士には絶対頼まんわ」とそっぽを向いている方が大勢いるはず
これはあると思います。しかし「思ってたのと違う!」と契約後に文句を言われない利点もあるでしょう。
ブログでその人の思想や言語能力を判断できるのは、利用者にとっては間違いなくありがたい。

>なぜ、いきなりブログに来るのか?
>テラバヤシが書いた記事を読んで、それで興味を持つなり共感を抱くなりして
良くも悪くも、言いたいことをズバっと言う記事は印象に残りやすく、口コミで広がりやすいと思います。私は「こいつ実名で法テラス批判してるぞ」って口コミからたどり着きました。
いくつかの記事をざっと読んだ印象としては、本音を割りとさらけ出してる人なので、好感は持てるかなと。


昔、とんでもなくバカじゃないか?と思う弁護士に喧嘩を売られたことがあります。「弁護士がこんなにバカなはずがない」という思い込みがあり、下手に対応していたが、どうも疑惑が拭えない。
そこで、弁護士名で検索すると、ブログがヒット。読んでいるうちに、まあ色々と察しました。こいつはガチでヤバい、ぶっ潰す覚悟で挑まないとやられるなと。
結果的に、この判断は正解でした。この決断がなかったら、弁護士の圧力に潰されていたと思います。また、弁護士業界はろくなもんじゃないと知ることも出来たので、ある意味でこの弁護士には感謝すらしています。
Commented by 青空 at 2015-10-11 13:55 x
法テラスの記事をお書きになった部分はやはり大きいと思います(私もそこで知りました)。
でも、テラバヤシ先生の主張していることは私からみると悪口には当たりません。当たり前のことだと思います。それよりも匿名のブログで「法テラスに依頼する貧乏人は品格も悪い」「まるで×食」などと言っている弁護士の先生達(匿名なので弁護士かどうかは分かりませんが、やっぱり言っている内容から弁護士としか思えないほど詳しいです)よりはずっと誠実だと思います。
あと
>8割の方は、「折り返し電話が来たのが意外」
大抵の弁護士の先生は、折り返しの電話などしないか、しても秘書の方にかけさせるのではないでしょうか(私の知り合いからそんなことを聞きました)。経費の関係かもしれませんが、やはりテラバヤシ先生のようにご自分でお電話するとか、折り返しかけるというのは依頼者からすると嬉しいものだと思います。これからもがんばってほしいと思います。
Commented by terarinterarin at 2015-10-12 15:18
> 青空さん
コメントありがとうございます。

皆さんのコメント読んでいると、なんですか、本当に「アレ」な弁護士が多いんだなあとつくづく思います。
ブログを書くことは、実は情報発信の意味以上に仕事をする上での姿勢を考え直す機会を与えてもらう意味の方が大きいように思います。

同業者以外の方から頂けるコメントは大変ありがたい…
今後ともよろしくお願い致します。
by terarinterarin | 2015-09-25 21:48 | Comments(3)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。


by terabayashi