世間の弁護士に対するイメージが、あまりにアレな件について。
2016年 03月 17日
前回の投稿から1カ月以上が経ってしまいました。
できるだけ月に2~3回は更新しようと思っているのですが、やはり、都会の片隅の「ボッチ事務所」とはいえ、この時期はかなり忙しく(多くの弁護士は2月から3月にかけては大忙しなのではないかと思います。あと12月ですかね)、考え考え投稿するゆとりというものが、時間的にはもちろん、精神的にもありませんでした。
さてさて。
もう結構前の話になりますが、テラバヤシが弁護士ドットコムに書いたとある記事がヤフートピックスで数日の間、トップを張っていたということがありました。とある寺の副住職さんがホステスさんと結婚したら20年前にAV女優だったことが判明、これを理由に離婚できるか、という記事です。
書いた本人は、フェイスブックで知り合いの弁護士がシェアしてるのを見て、初めて話題になっていることを知り、その後、依頼者さんや他業の友人なんかに「見ましたよ~」などと言われて、結構みんな見てるんだなあなんて思ったという状況だったのですが。
以前、やはり自分が書いたWEB記事がヤフートピックスのベスト10に入り、結構な話題になったところ、ついてるコメントの9割が中身を読んでいない、いわれのない誹謗中傷だったということもあり、今回もなに書かれているかわかったもんじゃないな…と思いつつ、恐る恐る引用先のコメント等を見ていました(見なきゃいいのに、と思いつつ)。
そうしたところ、大半は、チクッた親がクレーマーだろう、とか、坊さんのくせして職業で人を差別するのか、とか、このAV女優誰だ、とか、かなりまともなコメントばかりで、ほっと胸をなでおろし、逆にコメントを読むのが楽しいという状態になりました。
そんな中、この記事をシェアしたとある方が、こんな投稿をしていたのを見つけました。
「弁護士というのはたいがいクズやけど、この人はまともなんやな」(引用が不正確だったら申し訳ありません)。
いや。
なにも、自分が「まとも」と評されたことを自慢しているわけではありません。
私がこの記事で書いた法的な(というか実務的な)見解は、離婚事件をある程度担当している弁護士であれば、まあ大体こういう思考回路で考えるだろう(字数の関係でいくつか落としている細かい要素はありますが)というもので、私の感覚からすると、ごく常識的な落としどころと思えるものでした。
実際、私の記事を読んだ同業者(複数)も、「まあ、こんなもんじゃないすか」「極めて常識的な内容」と評してくれておりました。
つまり、この方の感覚を基準とすると、「まとも」な弁護士は、テラバヤシの周りだけでも相当数おり、したがって全体的に見れば、「まともな感覚」を持っている弁護士というのは、決して少数派ではない…と思うのであります。
がしかし、世の人の弁護士に対するイメージが悪いというのは、最近身に染みて感じるところでもあります。
打ち合わせ中に、依頼者の方から、「弁護士っていうのは黒も白にするような輩ばかりだから」なんて言われたこともありますし、相談の後で依頼したら費用はいくらくらいになりますか、と聞かれたので、私の思うところを話したら、「先生、儲かってますか」なんて言われたこともあり(たいていの弁護士は、とんでもなくぼってると思われているのだろうか)。
WEB上の記事で、「弁護士は訴訟にした方がもうかるから、訴訟の手前で示談でまとめようとしないもんだ」なんて書いてるのを目にしたこともありますし(注:ちなみに、これ、多分計算根拠がないと思います。早く終われば違う事件を担当することもできるわけですから)。
で、個人的には「まともな弁護士たくさんいるぞ」とは思うものの、「まあ、イメージ悪くても仕方ないよなあ」なんて思うことも、最近しばしばあり…
最近、弁護士の不祥事のニュースが結構多いというのが、まず挙げられると思います。預り金を横領したとかいうニュースが多いですが、それ以外にも事件を起こして逮捕されたとか、有名な弁護士さんが依頼者から懲戒請求されたとか、そういうニュースが流れる頻度が、数年前よりも格段に増えた印象があります。
おそらく、テレビなどのマスメディアに出る弁護士が増えて、弁護士がある意味「有名人」枠のひとつの肩書になったり、突っ込んでも許される人種という認識が広がったからなのではないかと思うのですが。
こういうニュースが流れると「弁護士は金の亡者」「金が欲しかったら何でもする」「高い金もらって何しとんじゃこら」→金満のろくでもない奴みたいなイメージが広がってしまうんだろうな…と。
そして、ここ最近、事件の相手方についている弁護士とか、依頼者が過去に頼んでたり相談していたりした弁護士とか、友人の同業者から聞く弁護士の対応や言動が、「は?それやる?」と感じることが増えてきました。
あまり詳しくは書けないのですが、とある金銭請求を受けている(と思しきとあえて書きます。理由はこの後読んでもらえればわかります。)事件で、「これこれこういう理由で慰謝料を払え」と長々書いた書面を送りつけてるのに、「いくら支払え」ということが書いていない。挙句の果てに、代理人のところに電話してきて「争うのか。裁判になってもいいのか。裁判でも争うのか」なんて語気を荒げて迫ってくる。
これ、一歩間違うと、「ほら、誠意を見せてもらおうか、誠意を」なんて人気のない路地裏に人を押し込んじゃうチ○ピ●さんの恐*とおんなじことになっちゃうと思うんですけど。
訴訟で、原告側が請求原因を新たに加えたのに、「必要だったら反論します」と弁論準備期日中に発言しちゃって、裁判官に「このままスルーしたら認めたことになっちゃいますけど」と指摘された弁護士とか(修習生でもわかるレベルだろ)。
そのほか、投資詐欺の案件なんかで、反社会的集団の雇われ弁護士が、受け子など下っ端の弁護人にも就任して、半分脅しながら供述の口裏合わせを行うようにさせるとか、弁護人になっていないし、なる予定もないのに「弁護人になろうとする者」として接見し、同様のことを行う、なんてことも複数耳にしたことがあります。
こういう話が、噂として、クチコミとして、徐々に広まり、「弁護士ってやっぱり、くずばっかりだよね」みたいな結論が導かれることに
なってしまうんではないかと。
むしろ、テレビとかインターネットとか、不祥事とかなんかより、こっちの方がよっぽど怖いよな、と。
でもね、やっぱり、大概が、こういうアレな弁護士ってことはないと思うんですわ。
だって、テラバヤシの周りにはほとんどいないもん(全くとはいえないが)。
テラバヤシの周りだけに天使がそろってる、なんてことはあるまい。
やっぱり、こういうよろしくない「クズ」的評価を受ける人というのは、珍しいから目立つし、評判が飛んで行っちゃうわけですよ。
こういう人がね、多くのまじめにやっている弁護士の努力を無にしてくれちゃうわけですよ。
ここ数日にぎにぎしい話題になっているショーン川上さんの件を受けて、とある経営コンサルタントの方が「経営コンサルタントみんながこんなふうにうさんくさいと思わないでほしい」という趣旨のコメントを出していました。
経営コンサルタントもまた「うさんくさい」感が漂う職業名として、弁護士と同じにおいを発しています。
世間の皆さんよ。
弁護士がみんなクズだと思わんでください。
弁護士がみんなうさんくさいと思わんでください。
アレだと思わんでください。
額に汗して、地をはいつくばって、家にも帰れず仕事に精を出す弁護士がたくさんいるのです。
と、大きな声で叫んで、今日は終わりにしたいと思ひます。
当方被害者で加害者の弁護士と話すことがあったけど常にこちらを見下すような態度で話しかけてきて、誘導質問や煽りやこちらの主張は一切耳をかさず依頼人の虚偽話を前提にまくし立ててくる。
それが仕事っちゃそうだけど、やられてていい気分になるはずがないし基本的なスタンスがこちらが悪いって感じだし、、、、
良心が傷まないのか?って発言も普通にしてくるし
気に食わないけど弁護士としては間違ってない行動だと思うけど人として終わってる奴等が多過ぎる
離婚とその後の犯罪被害と弁護士からの被害を解決するため、法律相談と依頼する弁護士探しを続けて、今まで弁護士35人くらいに会ってきました。そこまで、会い続けなきゃならないほど、弁護士運が悪かったのです。
いちばん最初にあった弁護士は、不倫夫に首しめられたこと言うと「そんなのよくあることだと笑われますよ」とせせら笑われました。
真ん中あたりで決めた離婚弁護士に別案件の依頼もしたら、詐欺まがいのやり口でぼったくられまして。紛議調停を経て、訴訟と懲戒請求の準備中です。
法律のプロ相手に、闘いを挑むので、デキる弁護士を探し続けて20人くらい?
法律相談での、証拠読解力と論理展開を聞いて、やっと「この人だ!」と思えた、(貧乏そうな事務所だし、別に優しくもない)弁護士さんは、日本を揺るがせた大事件を数々、担当した弁護士さんだと、後で、知りました。
それくらいの方でないと、あれだけ証拠を徹底的に大切に読み込むことはしないんだ…とある意味、弁護士一般には絶望しました。ずいぶん酷い、または適当な弁護士ばかりでした。
万が一、この方がコロナで何かなったら、また、日本を揺るがした大事件を担当した弁護士さんを探そうと思ってます。
それくらいじゃないと、こちらの証拠を大切にしてくれない…