昨日開催された第28回司法シンポジウム。
そこで私、総合司会をさせていただきました。
総合司会は、私と長崎県弁護士会所属の曽場尾雅宏弁護士の2名で行いました。
司会用の台本を作成したのは曽場尾弁護士、気の利いたアドリブを繰り出したのも曽場尾弁護士で、私は、与えられた台本を(基本的には)そのまま読み上げ、ひたすら噛まないようにと気をつけながら、なんとかやり通すという感じでした。
しかし、そんな私でも、何人かの方から昨日の司会をお褒め頂きました。
お褒めのポイントは、すべからく以下の2点でした。
声が通る。
滑舌が良い。
そうなんです。
私、声が大きくて滑舌が良いのです。
これは自分でも否定しません。
これは、前職で鍛えられた賜物です。
テラバヤシは長い受験時代、某資格試験予備校の札幌校で、公務員試験講座の講師をしておりました。
その前の大学院生時代も違う資格試験予備校で公務員や行政書士の講座を持っていたことがありました。
時代はバブル崩壊後の公務員試験人気花盛りの時期で、50人を超える受講者が広い教室に散らばっているという状況でした。
一応マイクはありましたが、マイクだけに頼っていては、端っこや後ろまで声が届かない、そんな状況でした。
何年も何年もその仕事をやっているうちに、自然と遠くまで明瞭な発音で声が届くすべが身についたようです(ちなみに腹式呼吸を自然と身につけたようで、長い時間大きな声で話した後は、オペラ歌手みたいに、体の中に空気が溜まった状態になります)。
新人の頃、初めての尋問の際にも、当時のボスに「声が通るのはとてもいいことだ!!」と褒めてもらったことがありました(おそらく褒めるポイントはそこしかなかったと思われます)。
まさか予備校講師時代に身につけた技?が弁護士になって10年以上たった今、こんな形で役に立つとは思ってもみませんでした。
弁護士としての能力に直結しなくても、やはり褒められるのは嬉しいもので、昨日は何人もの方にお褒め頂き、非常に良い気分になれました。
とはいえ、思うのです。
弁護士は、声が大きい人間が多くないか、と。
昨日の司法シンポジウムの登壇者の中でも、私以上に声が大きい人が何人かいました。
例えば、弁護士任官パートで、旬なネタをバンバン繰り出しながら漫才を披露した、旭川弁護士会のくまちんこと中村元弥弁護士。
マイクいらないんじゃないかと思いました。それくらい、よく通るお声でした。
委員長の中村隆弁護士(札幌弁護士会)も響きのある良いお声です。
新人の頃に尋問時の私の声を褒めてくれた元ボスも、いい声かどうかはともかくとして、声は大きいです。
その事務所のパートナーの1人も、よく通る声をしています。
弁護士には、声が大きい人間が多いように思います。
よく、政治家は声が通らないとダメだ、と言われます。あれは、街頭演説の際に聞いてもらえないからというのが理由なのだと思います。
弁護士に、声が大きい人間が多いのはなぜなんでしょうか?
政治家みたいにしょっちゅう?人前で話すわけではありません。
「口喧嘩は声がでかい方が勝つ」とは言いますが、別に弁護士、口喧嘩が仕事ではありませんし(いや、過去に相手方などと電話で口論になったりしたことはありますが)。
もしかすると、声が大きい方が、同じことを話していても説得力が大きいのでしょうか。
声質にもよりますが、話すことに自信を持っているように聞こえるというのもあるのでしょうか。
ちなみに、無罪判決を何件も勝ち取っている高野隆弁護士は、低い声質でボソボソ話すお方です。
いいお声をしてらっしゃいますが、決して声を張っているわけではありません。
それでもきちんと裁判員や裁判官の説得に成功してらっしゃるということです。
やはり、弁護士は、ただ声が大きければいいというわけでもないようです。
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