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女性の社会進出と生理の関係

超お久しぶりです。
東京は、じめじめとすっきしりない天気が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、去る7月8日、NHKのあさイチで「ビックリ!生理の新常識」という特集をやっていました。
↓これです。
https://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/190708/1.html

多少デリケートな話になりますが、生理の悩みを持つ女性はかなり多く、仕事や日常生活に差し支える症状が生理中や生理前に起こる人は少なくありません。
しかし、日本では、女性の生理のことは大っぴらに話してはいけないことと認識されているようで、大変な思いをしている個人が、その悩みを誰にも打ち明けることができず、一人で抱え込むということも少なくありません。
生理の負担は、体の負担に限られず、心の負担にもなるのです。

この日、あさイチで紹介された「生理の対処法」は、極めて斬新で進歩的で、女性の心身の負担を極めて軽減できるもので、タイトルにもある通り、「ビックリ!」でした。
例えば、生理の回数を年数回にしてしまうことができる新しい低用量ピル(種類は複数あります)。
子宮内に埋め込むタイプのホルモン薬(一度入れてしまえば、5年ほど放置でき、生理なしで暮らせます)。
プールや温泉もOKのシリコン製の月経カップ。

実は私は子宮内膜症をかつて患っており、弁護士になる少し前から低用量ピルを服用しておりました。
年齢が高くなってきたため、体に負担をかけないように、数年前からは、超低用量ピルに切り替え(年数回しか生理が来ないもの)、5月に服用をやめたところです。服用をやめたのは、日本の基準では、ピルの服用は50歳以上は禁忌となっているからです(血栓のリスクが高くなるのだそうです)。*6月で50歳になりました*
ピルを服用するようになったのは、子宮内膜症の治療のためという目的もありましたが、それ以外にも、生理ごときに自分の仕事を煩わされたくないという気持ちがあったからでした。
服用しているおかげで、今まで、生理のために仕事中つらい思いをしなければならないということがありませんでした。
私にとっては、ピルはまさに恩人、「神の薬」ともいえる存在でした。

しかし、ピルをはじめとするホルモン治療には「自然に逆らう」「生理はつらくて当たり前なんだから我慢して当然」という偏見がまだまだ強く、私のように「仕事に邪魔になるからコントロールしてしまえ」という考え方は、少なくとも今までは少数派でした。

あさイチの特集で紹介された様々な薬やグッズは、徐々にではあるけれど、そのような偏見が少なくなってきていることを表しているように思いました。
「自然に逆らう」「生理はつらくて当たり前なんだから我慢して当然」という考え方は、女性に対して、女性であるが故の悩みを押し付けるもので、そのためにしたいことができない、あきらめなくてはいけないという状況に女性を追い込んでしまいかねないものです。
つまり、女性の生理の負担を軽くするグッズや薬の進歩は、女性を女性であるが故の悩みから解放し、もっと自由に、もっと羽を伸ばして暮らすチャンスを広く与えることを可能にするものなのです。

私は、あさイチのこの特集を見て、もっと早くにこんな素敵なものがあれば、自分の苦しさはもっと軽減されていただろうなと思いました。
そして同時に、若い女性の皆さんには、こういう薬やグッズと上手に付き合ってほしいと心から思いました。
心身の負担から解放されて、仕事でも、遊びでも、子育てでも、自由に楽しんでほしいと思いました。

ネックになるのは、通院の負担や価格設定ではないでしょうか。
ピルに関しては、保険適用になるようですが、それでも決して安いものではありません。
また少なくとも数か月に一度は通院しなければならず、そのあたりのわずらわしさもあります。実は、このわずらわしさが偏見のもとになっているようにも思うのですが…

私の場合は、ピルを飲んでいれば半強制的に婦人科のがん検診を受けることになるので、健康管理にちょうどいい、くらいの意識でいましたが。

病院によっては、ピル処方に関しては2回目以降ネット受診でOKというところもあるようです。
このような柔軟な対応が広がれば、もっともっとピルは広がり、ハッピーに暮らせる女性も増えるのではないかと思います。

女性の権利を声高に叫ぶことも必要ですが、実はこういう体の問題を解決することも、女性が社会に出ていくためにはとても大切なことなのです。





Commented by 少年芦部 at 2019-08-16 22:09 x
弁護士で、年長で、女性で、って
実際、尊敬される要素ばかりです。
暑い日が続いてますがお元気で。
by terarinterarin | 2019-07-18 18:15 | Comments(1)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。ウェブサイト https://attorneyterabayashi.simdif.com  「弁護士テラバヤシ」でツイッターもやっています。


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