ジャニーズ事務所前社長の亡ジャニー喜多川氏による所属タレントに対する性加害問題について、再発防止チームによる調査報告書が公表され、調査結果について会見で概要が明らかにされました。
調査結果は、性加害を認定したうえで、その原因や背景についてかなり突っ込んだ認定をしていました。
調査は茶番には終わらず、被害を受けた人の多くも、ひとまず安どされたようでした。
私は、ジャニー喜多川氏の性加害については、かなり前に元フォーリーブスの北公次さんが書籍で告発していたのを知っていました。
しかし、この衝撃的な話の影響は限定的で、その後もジャニー喜多川氏は、タレントらによって「ジャニーさん」などともてはやされ、亡くなったときには、その功績について最大限の賛辞が送られたりしたのでした。
私はようやく、この件に日が当たったかと感慨深い思いでいます。
この件は、多くの問題をはらんでいます。
例えば、男性の性被害の問題、芸能界の権力者の問題提起の難しさ、同族経営の悪い側面などなどです。
特に男性の性被害が注目されたことは重要なことだと思います。
男性の性被害は、ある意味女性の性被害よりも構造が複雑で、女性の性被害以上に訴えることも認定されることも難しいからです。
特に今回の件は、同性愛に幼児性愛(少年愛)が絡んでいるもので、周りの人に訴えても「そんなことあるの」となかなか信じてもらいにくいものだったのではないかと思います。
私としては、今回の問題が解決の方向に向かい、また芸能界全体として性被害を訴えやすい状況になっていくのは望ましいと思います。
しかし一方で、懸念していることもあります。
1つは、ジャニーズの所属タレントたちが、あらぬ偏見を受けることにならないかということです。
ジャニーズには人気タレントが大勢います(ちなみに私は堂本剛さんが好きです)。
そういったタレントたちが皆、ジャニー喜多川からの性被害に遭い、それを甘受したからこそ売り出してもらえたという目線で見られることを懸念しています。
SNSで根拠のない情報が飛び交ったり、どこぞの週刊誌がすっぱ抜いたりするのではないか。
それは、その人にとってこの上なく名誉棄損的なことであり、自尊心を傷つけることです。
そういう事態にならないことを切に祈っています。
もう1つは、同性愛者に対する偏見が助長されないかという点です。
同性愛者(特に男性の同性愛者)はみんなこんなものなんだろうという偏見が生まれるのではないかと懸念しています。
LGBTに対してはヘイトが根強く残っており、そういう輩の格好のネタにされるのではないかと気が気でないのです。
私にも同性愛者の知人は数名いますが、その方たちはみな、こんな一方的な性加害行為をするような人では当然ありません。
まじめに品行方正に生きています。
単に恋愛対象が同棲だからというだけで、ジャニー喜多川氏のような人物と同視されることはとても許しがたいと思っています。
意義深い調査報告がなされたからと言って大団円で終わりそうにない今回の件。
つくづくジャニー喜多川氏が繰り返してきたことは、罪深いことなのだと思うのでした。
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