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師走ももうすぐ終わりです。

今年はいろんなことがありました。
いろんなことがありすぎて、ひとつひとつ挙げるのは骨が折れるので、やめようと思います。

今年一番の出来事は、事務所の移籍でした。
おひとりさま事務所を卒業しました。

卒業してもうすぐ2ヶ月経ちますが、卒業して気づいたおひとりさま事務所の反省点と良かったことをいくつか述べたいと思います。

反省点その1。
ネット集客に頼りすぎたかなあと思います。
ネット集客自体は、この事務所規模とネット営業規模の割にうまく行っていたと思います。
が、ついつい弁護士会の相談申込みを忘れて数年過ごしていたりしたもので、集客ラインがネットほぼ一本になってしまっていました。
集客の波は、どの自営弁護士にも起こりうることですが、これを少しでも抑えるためには、集客ラインを複数作ること、それから仕事をくれる人を早めに抑えることが、ものすごーく大切だと思います。

反省点その2。
クレジット決済を導入しておくべきでした。
法律相談に来る際、意外に小銭がない方、そしてこちらもお釣りがない、という事態がたまに起こります。
また、着手金も法テラス利用じゃなくても分割になる時があります。
面倒な小銭のやりとりや、報酬回収のリスク回避のために、クレジット決済を導入すればよかったと思っています。
まあ、実際取りはぐれは、ほとんどなかったのですが、最近はiPhoneやiPadで簡単にクレジット決済できますし、まだまだ導入してない事務所が多いことを考えるてと、差別化という意味でも導入して損はなかったように思います。

良かったことその1。
事務所をマンションにしたのは良かったと思っています。
物件選びは、その後の顧客層にも繋がる問題ではありますが、家賃を抑えられたことは事務所経営の面で非常に助かりました。
見栄を張って大きなハコを作れば、収入の多くがそちらに割かれてしまうわけです。
ハコを大きくするかどうかは、事務所が走り出してから考えればいいことでもあります。
小さなハコから始めると、精神的にゆとりを持って経営することもできます。
私は卒業するまで小さなハコのままでしたが、自分の選択は間違っていなかったな、と思います。

良かったことその2。
書面を書くのが早くなりました!!
事務局の役割も果たさなくてはならなかったので、長々と書面書きに時間を割くこともできません。
段取りを考えながら、さっさ、ぱっぱと(ある程度の)書面が書けるようになったのは、大きなメリットです。

大変じゃない?と言われたおひとりさま事務所、実際大変でした。
裁判所や相手方から何を言われても構わないのであれば、どれだけグダグダにやっても良かったでしょうが、やはり依頼者を背負っているというのは、大きな歯止めになりました。
私は元々が粗忽者なので、細かいミスはたくさんしましたが、それでも怪しい弁護士認定されずに(だと思うんだけど)やってこれたのは、依頼者に迷惑かけるのだけはあかん!!と思っていたからだと思います。

この気持ちさえあれば、おひとりさま事務所でも、それなりの信用を得て、運営していけるように思います。

私は卒業してしまったけれど、独立するかどうか悩んでる方がいたら、まずはこじんまり始めてみることをお勧めします。

本年もご愛読いただき、ありがとうございました。
たぶん今年最後の投稿になると思います。
来年も引き続き、のんびり書いていきます。

では、皆さん、メリークリスマス🎄
そして、良いお年をお迎えください。




by terarinterarin | 2018-12-23 12:13 | Comments(0)
昨日のことです。
接見があったため東京拘置所に出向きました。
接見が終わった後、正面玄関を出て敷地外に出ようと歩いていると、ビジネスロイヤーのような風貌の弁護士3名が前を歩いています。

敷地を出てすぐのところにはタクシーと、人だかり。

人だかりは、その男性弁護士3人組をめがけてレコーダーを向けます。
誰かが話しかけているようです。
が、そのビジネスロイヤー3人組は、一言も発さずタクシーに乗り、去っていきました。

今話題になっているとある外国人有名人被疑者の弁護人のようでした。

数日前、ツイッターの方でも私の周りで「事件についてマスコミから聞かれたらどうするか」ということが話題になっておりました。

留守ってことにする、一応対応はするが「しゃべれない」で通す、などやり方は様々ですが、少なくとも、ツイッターのテラバヤシ周辺では、「取材を受けたら話す」という人はおりませんでした。
ちなみに、テラバヤシは「対応するけどしゃべれないで通す派」です。
マスコミさんもお仕事で聞いてくると思うし、こちらもお世話になることもあるわけですから、対応するのは礼儀かなと思ってまして。

マスコミやメディアの前の皆さんにとっては、話してくれる弁護士の方がありがたいのでしょうが、少なくとも良識ある弁護士は、「原則話しちゃダメ、だから話さない」と思っています。
なぜなら弁護士には「守秘義務」があるからです。
これは、依頼者との信頼関係を保つうえで、とてもとても、とーっても大事な職業上の義務なのです。

もちろん、依頼者の中には、自分の名誉を守るため、あるいは自分の言い分を世の中に知ってほしいので、どうぞ話してくださいよ、という方もいらっしゃることでしょう。マスコミの耳目を集めた事件の場合は特に(私は会ったことないけどね)。
でも、そういう場合でも、通常は、本人の中で「話してもらいたいこと」「話してもいいこと」「話してもらいたくないこと」というのがあるはずで、本人との間で「話していい範囲」について正しく合意を取っておいて、可能な限り合意書くらい交わしておく必要があるのではないかと思います。

そうでないと、後々「こんなこと話してくれなんて言ってませんから!!」というトラブルが生じかねませんので…

裁判の前後、接見後の突然の囲み取材、あるいは突然の電話でのインタビューなんかの場合、依頼者との間で「話していいかどうか」「どこまで話していいのか」というコンセンサスができていないことがほとんどなわけで、そうすると、弁護士としてとるべき対応は一択にしかならないはずです。原則に戻る、すなわち、守秘義務を順守してしゃべらない、という選択です。

なので、囲み取材で、いとも簡単にぺらぺらとしゃべっちゃう弁護士を見ると、「え、大丈夫なの」とちょっとハラハラしたりするのですが。

単に意見とか感想述べるくらいならいいんじゃないの、という方もいるかもしれません。
が、こういうことを言うと、そこからいろいろな推測が働いてあることないこと報道される危険性もありますので、やはり何も言わない方が無難。

そんなわけで、昨日見た某有名外国人被疑者の弁護人らの対応は、弁護士として極めて正しいものだといえましょう。

テラバヤシも、普段はブログとかでいろいろ言いますが、事件のことはしゃべりませんので、悪しからず。



by terarinterarin | 2018-12-02 15:39 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。ウェブサイト https://attorneyterabayashi.simdif.com  「弁護士テラバヤシ」でツイッターもやっています。


by terarinterarin