本当にご無沙汰にご無沙汰を重ねております。

この間、ブログせねばと思っておったのですが、どうしても気持ちが新規開業+日々の業務の諸々に集中してしまい、なかなか投稿することができませんでした。

9月も本日で終わり。
開業予定日まであと3週間ほどとなっております。
事務所には、テーブルが入り、複合機が入り、本棚が入り、事務所からの記録や書籍が入りました。
まだまだ小間物の用意はできておりませんし、実はこれから冷蔵庫を買いに行くところで、すぐにでも開業できまっせ、という段階には至っておりません。
が、気持ちは大分楽になってきました。

きっかけは、事務所に書籍や記録を搬入して、とりあえず置場所を確保できたということでした。

とりあえず、法律家というのは、記録とPCと頼るべき書籍があれば、あとはなんとか仕事ができるもんだという気持ちが、自分の中にあったのだと思います。

ちょうど1週間前の秋分の日に、本棚と書籍記録類が運ばれ、25日に片付けたところで、なんとかなりそうだなという気持ちになりました。

ハード面の備品は、あとはそれほど急いで揃えなければならないものがそれほどなく、このあとは、ホームページ作成や名刺、プレート、挨拶状などの用意に時間をかけることができそうです。

そうそう。
ホームページは、結局自分でのんびり作っています。
WIXというサイトのテンプレートが思いの外使いやすく、私でもなんとかなりそう...なのです。
業者さんに頼むことも考えましたが、かなりなお値段がかかるようですし、元々今回の独立は「身の丈に合わせて自分らしく」がテーマですので、やれることは自分でやろうかなあ…という感じで、楽しみながらゆっくりやっています。

名刺のデザインも自分で考えたところです。

少し独立前に休養しようと思っておりますので、残り2週間くらい、なのですが...

困っているのは、複合機の設定。
受信FAXをメール転送してもらう設定にしたはずなのに、なぜかそうならない...
同業の皆さんは、いらないFAXの紙の山に埋もれる苦痛をお分かりいただけると思います。
私としてもそこから解放されたくてこういう設定をしたはずなのですが...なんでうまくいかないんだろう?

ま、でも、このくらいはいいかな、なんて思う今日この頃。
こういう小さなひとつひとつに、私ってほんとに開業できるのかしら...と、つい1週間くらい前までは一喜一憂していたわけですが、まあ、最低限FAXとれるから、とりあえずいっか、というのが最近の心境...なわけです。

所詮、完璧な走りだしなんぞ無理と悟ったというわけです。

ともあれ、今月下旬には開業です。
恥ずかしくない程度のハコにできるよう、焦らず騒がず、後もうちょっと頑張ります。
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# by terarinterarin | 2014-09-30 19:21
ご無沙汰しております。

早いもので、独立を決めてから1か月以上が経ち、あと1か月とちょっとで開業予定という段階になってまいりました。
前回の投稿からかなり長く経ちましたが、プリンターや電話が届き、友人から弁護士に必需品はんこセットをもらい、そして、本日本棚と業務用のPHSを購入しました(注:こんなに早くPHSを買ったのは、来週、電話やFAXを設定するにあたって、転送サービスの設定をしてもらうためです)。
来週の半ばくらいから飛び石連休明けまでに、テーブルやら本棚も入りますし、今の事務所の荷物もこのころに概ね搬入搬出する予定です。

そうするとだいぶ落ち着いて、後は、細かな仕事に集中できるかなあ、なんてちょっと思っているのですが…

9月3日に、契約後初めて事務所物件を訪れて、改めて部屋の隅々を眺めていたのですが、そこで、あることに気づきました。
間取り図を見ただけでは物の配置は決められないということです。
我々の仕事の場合、物の配置を決めるのに結構大事なポイントは「プラグの差込口がどこにあるか」「モジュラージャックがどこにあるか」であることに気付きました。
何しろ、パソコンだの、プリンターだの、冷蔵庫だの、なんだのかんだのと、狭い部屋に置く電化製品の数が、とても多いのです。
プラグの位置を確認せずに、自分の好みだけで配置を決めてしまうと、部屋の中が線だらけ(まあ、ちゃんと壁沿いに配線していけばいいんですが)という悲しくかつ危険な状況になってしまう…

私も当初、間取り図だけを見て、「これをここにこう置いて053.gif」などと、勝手な夢・妄想を肥大させていたわけですが、現実はそう甘くないということを思い知らされました。プラグの位置を見て、配置を変える決断をしたものがいくつかあります。ついでに言うと、当初の配置予定だと、執務中エアコンの風直撃であることが判明したので、そもそもの理想の配置を反転させるところからスタートしたのですが…

さて、今ちょっと悩んでいるのが、「シュレッダーを買うべきかどうか」ということです。
いや、機密文書を地道にはさみで切っていこうというわけではありません。

寺林は、実は整理整頓が苦手です。特に紙類の整理整頓が苦手。
シュレッドすべき紙類がいつの間にかたまりにたまって、発狂しそうになるか、シュレッダーがつまって発狂しそうになるか、のどっちかになることが目に見えています。
そこで、現在機密文書の回収ポスト導入の方向で検討していて、いくつかの会社の資料を比較しているところです(つまり、アイミツですな)。
ある程度のコストは覚悟しなくちゃなりませんが、何しろいらなくなったものは「ポイすればいい」という私にとっては天国みたいなこのシステム。
精神安定のためだけでなく、シュレッダーの管理にとられる時間を節約できるのも、ひとり事務所にとっては嬉しい話です。

しかし…ひとつ片付けばひとつ考え事が増える…事務所移籍と独立は、やっぱり格段に違うもんだなあと思うのでありました。





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# by terarinterarin | 2014-09-11 23:21
本日、ついに事務所用物件の鍵を仲介業者さんからいただきました。

お願いしていたのは自宅近くの仲介業者さんだったのですが、担当のお兄さん(といっても30代後半)、煮え切らず、ワガママな私に、本当に本当に根気強く、かつ親身にスピーディーに対応してくださいました。

実は、今回決まった物件、目星をつけて空きを確認したところ、タッチの差で申込がされたという情報が一度流れてきました。
かなり気に入った物件だったので、この時は正直なところかなり落ち込んで徒労感を覚えました。

が、ここでお兄さまは諦めませんでした。
かなり戸数が多いマンションの一室だったので、管理会社が複数入っている。情報が錯綜しているかもしれないと言って、お兄さんは再確認してくれたのです。
そうしたところ、申し込みたいなあという話があっただけで、用紙はまだ提出されていないという事実が判明しました。
間隙を縫って即効申込書をFAXし、見事ゲットしたといういきさつがあります。

その苦労して手に入れた(苦労したのは実際はお兄さんですが)物件の鍵をいただいて、今日はなんだかジーン。
お兄さんには、ほんのお礼にチョコレートの詰め合わせをお渡しして帰ってきた次第です。それくらい、本当に良くしていただきました。

週が明けたら、事務所物件に行って、まずは現況確認。そして、備品(というか家財道具)としてどの程度サイズのものを入れられるか、とか、カーテンやブラインドのサイズなどを最終確認するのに、色々と部屋の中をメジャーで測ってくる予定です。

さて独立準備はほかにもあり、のろのろと徐々に進めているところであります。
昨日はパソコンを買いました。
偶然にもモデルチェンジ時期だったらしく、意外にハイスペックなパソコンを格安で手に入れることができました。
他店からの取り寄せになるので、実際に手に入るのは月曜日になります。
そうしたら、PCをセットアプして、まずは住所録のソフトと会計ソフトを入れる予定です。

私は今まで事務局に恵まれていて、特に名古屋時代の事務局さんは、私の苦手なことは全てできるんではないかと思いたくなる神のような存在でした。
年賀状や挨拶状のたぐいは、名刺をお渡しして、私が文言を考えれば、あっという間に出来上がり。
ものぐさな私のはずなのに、ちゃんと元旦に到着するように年賀状ができているミラクルな3年間でした。

今は、元旦あたりにどうしようもなくなり、1枚ゴージャスな年賀状を作ってフェイスブックにアップして終了という暴挙にでています。
がしかし、これももう笑って済ませる場合でもないので、住所録及び年賀状ソフトを買った次第です。

例えが古いですが、ハクション大魔王並みに、テラバヤシは数字が大の苦手です。
現在は今の事務所の事務局がやってくれてますが、税理士にお願いするほどの甲斐性もなく、帳簿の知識もそろそろ入れないと(遅いだろ)いうことで、一念発起して「弥生の青色申告」を買いました。

今迷っているのが、ホームページどうするかという問題です。
作るのが大前提として、外注はかなり高額。
自分でやるか?私にできるか?
それともブログをホームページ的にして、お茶を濁すか?
ちゃんとしたホームページを作るとして、どんなソフトがいいんだろう?
「サルでもできるホームページ作成」みたいな本があれば、いいんだけど…

独立ネタはフェイスブックにも時折投稿していて、そうすると、同業の先輩や友人知人が、いろいろな助言をしてくれます。
それらを読んでいて思うのは、独立の仕方って人の数だけあるんだな、弁護士の個性が表れるんだなということです。

そんなわけで、テラバヤシは当初の予定通り、テラバヤシらしさがあふれる?事務所を作るべく、のろのろやっていきたいと思います(のろのろする時間もなくなってきましたが)。

to be continued...


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# by terarinterarin | 2014-08-30 17:07
すっかりご無沙汰しております。

以前このブログでも書いた炎の3日間研修も終了し、現在、故郷の札幌で夏休み中の寺林でございます。
27日午前の便で東京に戻り、執務再開いたします(とはいえ、最低限の事務連絡等には対応しております)。

タイトルにも書いた通り、独立することとなりました。
FBではもうご報告済みですが、友人知人以外の方にもそろそろお話ししてもいいころと思って、ブログに投稿することにしました。

独立しようと決めたのは、実は1か月ほど前のことでした。
きっかけになったのは、6月下旬に体調を崩したことでしょうか。

食事ができない=食事を作る必要がない=後片付けをする必要もない⇒すこぶるヒマ
ということで、考える時間だけはたっぷりありました。
なんとなく、最近「自分らしい仕事」というのができていないなあと考え始め、1か月ほどああでもないこうでもないと考え続けた挙句、「自分らしい仕事をするには自分のハコが必要なんではないか」と思い、独立することにしました。

まだ公開は控えますが、以前から「独立するならこういう事務所の名前にしよう」と決めている事務所名がありました。
事務所のスタイルも、最初はこうしようと思うものがありました。
場所についても、できればこうしたいという考えがありました。

まずは、場所を決めてしまいたいと思って、独立しようと決めてから、いくつかの不動産屋さんに話を聞き、自分でもインターネットで調べ、最終的にはとある仲介業者さんの担当さんを頼りに、あちこち探しまわり、3週間ほど前に物件が決まりました。

物件を探すのと並行して、必要な備品がどれくらいあるのか、価格はどれくらいになるかということを下調べし始めました。
事務所のロゴもひと工夫したいと考えました。

こういうとき頼りになったのは、友人知人の存在です。
先に独立した同業のとある友人からは「初期費用は抑えたほうがいい」とアドバイスを受けました。
広告宣伝をその人がどうしたか、どういう不動産を選べばよいか、複合機はどのようなものを買ったかなどを教えてもらいました。
別の友人からは、「仮の名刺があったほうがいい」とアドバイスをもらいました。このアドバイスのおかげで、自分が口座を持っている銀行で経費口座を開くことができました。

事務所のロゴづくりには、アーティスト活動をしている親友が惜しみない協力をしてくれました。
わがままな私の細かい注文に辛抱強く付き合ってくれて、様々なタイプのイラストを描いてくれました(今、最終候補2つのうちどちらにするかで迷っている最中です)。

その他にも、アレルギー持ちの私のために空気清浄機を譲ってくれるという友人、電子レンジをプレゼントしてくれるという元のボス、「事務所開いたらお祝いに行くね」と言ってくれる友達などなどがいます。

多くの弁護士にとって独立というのは、弁護士生活で1回こっきりのもので(もちろん再独立ということもあるでしょうが)、今の私にとっては、独立にとっての全ての段取りが初体験です。
特にずぼらで細かいことが苦手な私にとっては、頭が痛くなることも多いですし、果たして独立して無事にやっていけるのか、心配でもあります。

独立というのは、「ああしよう、こうしよう」という夢を描けるイベントである一方、孤独な感情に陥りやすいものでもあります(複数で事務所を立ち上げる皆さんはまた違うのでしょうか?)。

そんななか、あれやこれやと世話を焼いてくれる?友人知人の存在は、月並みではあるけれど、「まあ、なんとかなるかもしれないなあ」などと気を楽にしてくれるものでもあります。

そして、先人たちのアドバイスは、やはりそれなりの根拠を持っているものなので、素直に聞いて損はないと、改めて思うのであります。

自分は決して要領が良くないほうですし、9月は出張や研修など、都内にいない日もいくらかあるので、焦ってことを仕損じないように、少しゆっくり目に準備を進めていけたらな、と思っています。

まずは、そろそろ、事務所用のPCと執務用のテーブルを用意したいところです。

今後も、独立ネタ、随時発信していきます。




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# by terarinterarin | 2014-08-25 22:30

最初の友達について

「人生で一番最初の友達」と言われたら、私が思い出すのは、幼稚園の時に同じクラスにいた男の子です(Sくん、としておきます)。

無口でおとなしくて、いつも微笑んでいるような表情をしている男の子でした。
話す声が「みつばちマーヤの冒険」というアニメに出てくる、ウィリーという男の子のハチにそっくりだったのは覚えているのですが、でも、彼とどんな話をしたのかは思い出せません。
思い出すのは、幼稚園から家に帰るとき、その子と私と、その子のお母さんとうちの母と、いつも一緒だったということでした。

「Sちゃんは、自閉症なんだよ」
あるとき、家で母にそう言われたことがありました。
Sくんのお母さんが、母にそう話したんだそうです。

まだ5歳だった私は、その言葉の意味が理解できませんでした。
母としては、「お話がうまくできないけど、からかったりしちゃだめだよ」と伝えたかったようなのですが、私には「じへいしょう」という言葉だけが耳に残り、Sくんが自分や他の子とは、何か違うんだろうかということが気になりました。

それで、ある日、私は幼稚園でじーっとSくんを観察したことがありました(今にして思えば子供ってひどいことしますよねえ)。
そして、出た結論は「Sくんはふつうだ」ということでした。
確かに、ちょっととろかったり、お話しするのが苦手かもしれないけど、だからって別に…というのが正直な感想でした。

もちろん、自閉症というのは誤診だったかもしれませんし、ウン十年も前の話なので、現在の基準では、彼は自閉症にあたらないかもしれません。
5歳の私の観察眼が足りていなかったというのもあるでしょう。

でも、私にとっては彼は普通の子で、その後も小学校1年生で転校するまで、付き合いを続けたのでした。

弁護士になって、法テラスに入って、刑事事件をいろいろ担当していく中で、知的障害の方や発達障害の方にも相当数お会いしてきました。
そのほとんどの方が、周りの理解がなく、適切な支援も受けられず、孤独に陥って、そうするより他になすすべがない、という状況に置かれていたように私には思えました。
こういう方たちの事件を担当するたびに、私は、Sくんのことを思い出しました。
彼のお母さんは、明るくて優しい女性でした。
今でもそういう人がそばにいて、彼は無事にやれているんだろうか、今どうしているんだろうかと、とてもとても気になりました。

昨夜、NHKで東田直樹さんという自閉症の方の特集をしていました。東田さんが中学生の時に書いた「自閉症の自分」に関する本が英訳されて、今、世界で注目されているとのこと。東田さんは渡米して、講演も行いました(彼にとってはとてもとても大変なことだったようです)。
その講演を聞きに来た自閉症の子を抱える親たちは、「初めて子供の心の声を聞いた気がした」と口々に話していました。

私は、Sくんがどんなことを考えて何をしたかったのか、理解してはいなかったでしょう。気づかないうちに彼を傷つける言葉を発していたかもしれません。
今まで、事件で担当した皆さんのことも、ちゃんと理解できたなんて思ったことはありません。
もしかすると、ただ押し付けるだけの解決をしてしまったんじゃないだろうか。
そんな風に思うことばかりです。

今、知的障害や発達障害がある人の刑事事件では、「寄り添い」「専門性」という観点から、研修を受けた弁護士による国選事件の名簿制が導入されたり、社会福祉士や施設と連携する動きが、全国的に盛んになっています。捜査機関側が施設や社会福祉士と連携している地域も少なくありません。

もちろん、知的な問題や発達上の問題を抱える人がやみくもに刑務所に行かねばならないという事態は絶対的に悪であり、こういう試みの必要性自体に特に異論はありません。

でも、私は、こういう流れに、ちょっとした怖さを感じています。
その人たちの心の声をきちんと聞くなんて、並大抵のことではできません。
専門の弁護士が対応して社会福祉士も協力してくれた解決なんだから、それでOKなんだという押し付けになりはしないだろうか、と気になります。
そういう解決をされたその人たちは、本当はどんな風に思うんだろう?ということが気になってしまいます。

私の課題はさしあたり、東田さんが書かれた本を読むことなのでしょう(売り切れになってそうですね)。
そして、ウン十年前にさかのぼって、Sくんが当時考えていたことを想像してみることから始めるしかなさそうです。



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# by terarinterarin | 2014-08-17 18:52
最近、自分の暴露話で2回ほどブログを引っ張るという、ネタがない苦しい展開になっていました。
が、今回は、ちょっとまじめな話をしようかな、と思います。
慣れないことをやるので、どこかで破綻するかもしれません。

最近、人が亡くなる大きな事件が起きるたびに、日本が「吊し上げ国家」になってきたなあ、とつくづく感じます。
しかも、その吊し上げが人を死なせてしまった本人だけでなく、その家族にも矛先が向くという、そんな感じです。

例えば、犯人の「そんなこと関係ないじゃん」という過去をえぐりだして、無理やり事件に結び付けたり、悪辣な人格の表象みたいな表現をしたり。
インターネットでは、事件の報道を読んだ人(最後まで読んでいるかどうかは不明ですが)が、「死ねばいいのに」くらいでは収まりきらない罵詈雑言を浴びせたり(知らない人に対してよくそこまで書けるもんだ)。

事件直後に混乱しているだろう親兄弟をワイドショーのリポーターが訪ねていって、無理やり謝罪の言葉を言わせたり(世間向けにお詫びなんて言わせてどうするわけ?)。
何か大きな事件が起きると、ヒステリックな恐怖心がどどーんと高まって、「一億総被害者」みたいな雰囲気をマスメディアは煽るし、そんな気持ちになっちゃう人もどんどん増えてきてしまっている、そんな気がする今日この頃です(いや、気づくの遅いと突っ込まないでください)。

もちろん、被害者の遺族の皆さんや親しかった皆さんが、激烈な怒りを持つのは当たり前の話です。
が、世間がそこに乗っかるようにして大騒ぎするのってどうなんでしょう。

そして、私たち弁護士というのは、こういう大きな事件が起きれば、「さて、弁護人の派遣」とか「さて、ご遺族の方はサポートがついているのか」などと一歩引いた目で事件を見るのが普通だと思うのですが、周りを見ていると、「ヒステリー」に乗っかっちゃうタイプの人もいたりするんですよね。
それもどうなのか、と思う。

こういう事件が起きるたびに思い出すのが、母から聞いた、母が子供のころの出来事です。

母は、とある田舎町の出身です。
あるとき、近所の家の方が事件を起こして人を死なせてしまったことがあったんだそうです。
母は、その家の娘と同じクラス。
祖母(母の母)は、その家のお母様と親しくしていたらしい。

娘は、学校に普通に出てきて、普通に生活していた(内心は普通じゃなかったでしょうが)。
母も、他の友達も、「この子が事件起こしたわけでもないし」とそれまで通り普通に付き合っていた。
近所の人が大騒ぎしたり、嫌がらせしたという話も聞いたことがなかった。
祖母も近所の人も、お店をしていたその家にそれまで通りに通っていた。

その家族は、事件の後もその田舎町で近所の人に囲まれながら、普通に暮らし続けたそうです。

もちろん、マスメディアなんて今みたいに発達していません。
しかし、田舎町ですから、「村八分」みたいな現象が起きやすいといえば起きやすい。
そうであるにもかかわらず、この寛容さ。
自分たちには糾弾する権利なんてないということを、周囲の人間がわかっていた大人の町だったんだなあと、しみじみ思ったものです。

関係ない人間がヒステリックに犯人やその家族を糾弾したって、事件がなかったことになるわけでも、「そういう犯人が出てくる世の中」が変わるわけでも何でもない。
だったら、単なる傍観者の立場にしかいない人間は、冷静に事件の解決を眺めるしかないんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうか?
ちょっと近いところにいる人も、しょうもない情報や画像流すようなマネはやめたらどうかと思うんですが、どうなんでしょうかね。
傍観者には評価をする権利はあるけど、糾弾する権利はないんですから。






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# by terarinterarin | 2014-08-09 02:17
本日自宅に引きこもっております。
仕上げなければいけない起案が1つあるのですが、そんなもののために週末事務所に行くのもおっくうで、仕事を自宅に持ち帰っております。
が、布団干すのに外にちらっと出ただけでグロッキーになり、起案せずに今に至っております…

さて、だらだらと過ごす週末(オノレの場合はウィークデーも同じだろうがと突っ込まれそうですが)、何の気もなくFBを眺めておりますと、「ももいろクローバーZ」に関する書き込みが、わりによく目に飛び込んでまいります。

私のFB上の友人は、同業者が圧倒的多数を占めています。
ももクロについて書いているのは、1名を除いて(1名は弁護士会の職員の方です。そう、心当たりがあるあなたです。いやしかし、最近書いてないですね~)、男性同業者なのであります。あの人でしょ、この人でしょ…と考えていくと総勢で5~6名くらいでしょうか。

そして、そのうちの多数派は、おそらく「Z」がなかったころ、つまり早見あかりちゃんがいたころからのファンではないかと思われます(紅白に初出場した際の、FB上での反応で、そのように感じました)。

一方、不思議なことに、FB上の友人の中で、今や日本の大国民的アイドルたるAKB48(各グループ含む)のファンであることをカミングアウトし、FBで語る、という人は誰もいません。

確かに、ももクロさん、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気ですが、世間一般的には、まだまだAKB強しといえる状況なんではないかと。
そして、FB上の私の友人の偏った職業バランスから考えると、たとえ、コアにももクロについて語る方が5~6名だとしても、一応、こんな仮説が成り立つのではないかと思うのです。

「男性弁護士には、相対的に、AKB48のファンより、ももクロのファンが多い。」

そして、この仮説、弁護士の職業的なサガとも関係あるのではないか…そんな風に思うのであります。

例えば、刑事弁護。
「悪人」「更生可能性がない」「反省していない」「真剣に謝罪していない」なんて、罵倒される被疑者被告人の利益を守るのは、弁護士の仕事です。

例えば、ヘイトスピーチ。
「表現の自由」を盾にとって、学校の周りで拡声器やミュージックバスでがなり立て、時には器物まで壊しちゃう団体の皆様から、差別の対象になっている幼い子供たちの利益を守るのは、弁護士の仕事です。

「水際作戦」をとる行政と喧嘩して、ホームレスだった人を連れて生活保護の受給手続に行き、時には職員と喧嘩するのも弁護士の仕事です。

もちろん、弁護士がみんなこういう仕事をしているわけではありません。
しかし、人権擁護は、弁護士全体の使命とされているのです。こんなに爆発的に同業者人口が増えた昨今においても、その精神を胸に秘めている弁護士は、今でもたくさんいるはずです(そう信じたい)。
そして、そうであれば、先ほど挙げた仕事を行うのは、ある種弁護士として当たり前、という感覚を持っている同業者も、決して少なくないはずだ、と思うのであります(そう信じたい)。

つまり、弁護士というのは、王道ど真ん中を堂々と胸張って歩いている人よりは、そうではない、日陰を歩かざるを得ない人、日陰に追いやられた人、いつの日か私も幸せになりたいと願う人、そういう人に自然と目が向いてしまう、そんなサガを持っているのではないか、と思うのです。

別に、ももクロが「日陰」にいた人、などと言いたいわけではありません。

しかし、ももクロさんは、AKBよりは後発で、そしてAKBが最初から「ハコ」を与えられて、秋元康の緻密なプロデュースのもと、爆発的にに人気を博してきた陰で(苦労してないなんて口が裂けても言う気はないですが)、路上ライブを繰り返し、精神的支柱の早見あかりちゃんを失い、いつの日か紅白に!!という夢のもと団結して、ちょっとずつちょっとずつ歩いてきた、という、まさに「ヤンキーだった少年が紆余曲折のもと更生した」というスピード感を体現しているグループなんではないか。

そして、そういう王道ではないぶきっちょなやり方で、若い女の子たちが懸命に頑張ってきた、その姿に、「非王道DNA」を有する男性弁護士はくすぐられているのではないか。

そんな気がして仕方ないのです。

ちなみに私は、ももクロの曲では「サラバ、愛しき悲しみたちよ」が大好きです。
ただ、「非王道DNA」を持っていると自負する私でも、男性弁護士のように熱心に語ろうという気にはなりません。

それは、私が一応女子、だからでしょう。
女子としては、「アイドル」と名乗る以上、もう少し美しさや華やかさが欲しい。
ももクロには、それが足りんかな。
女性は、どんなものにも美しさを求めるものなのです。







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# by terarinterarin | 2014-08-02 18:06
少し前に、お腹が痛くて病院に至ったら誤診されたけど、請求できる額が微々たるものなので損害賠償請求できない…という話を投稿しました。

誤診をされたあとに正しい診断をしてくれたのは、私のかかりつけ医でした。
昨年の9月ころに、風邪で声が出なくなった時に飛び込んで以来、アレルギー性鼻炎の治療などでもお世話になっているお医者様です。

私の自宅から歩いて7,8分の所にある小さな医院で、行けば必ず他の患者さんと居合わせます。来ているのは普段着の方ばかりなので、付近にお住いの皆さんがいらしていると考えられます。
地域に根差したいわゆる「町医者」なのだと思います。

この先生の特徴は、徹底した問診と触診です。

アレルギーの治療で2か月に一度ほど行くときも、必ず最近の症状を聞かれますし、リンパ腺の腫れなどを必ずチェックされます。
例の腹部痛についても、行くたびに必ず詳しく症状を聞かれ、必ず腹部の触診をされ、脈を測り、時には目の状態までチェックされました。
正直、今まで、ここまで徹底した問診と触診をするお医者様には会ったことがありませんでした。
触診って、すごい技術であり、熟練していれば大きな武器になるのだと思いました。

この先生のすごいところは、自分が問診と触診で得た情報に基づいて症状を詳しく説明し、そのうえで、どのような投薬をしようと考えているか、その薬の効能などを詳しく説明しながら教えてくれるということです。
投薬の際には、仕事の都合などもきちんと聞いてくれます。

「これこそがインフォームドコンセントなのだ!!」
そう実感しています。

「インフォームドコンセント」というと、私には、思い出さずにはいられない出来事があります。

それは、私がまだ中学生だった頃のことです。「インフォームドコンセント」なんて言葉は、この世に影も形もありませんでした。

私の親戚が、全身麻酔で開腹する手術を受けることになりました。
診断名は「胆石」でした(このころまだ胆石は開腹手術が普通の病気だったようです)。
手術前の検査で、X線を撮りました(まだ、CTなんてない時代です。うー、年がばれる)。
石はおろか、胆のう自体が写っておりませんでした。
医者は、その親戚に「砂状の胆石の場合、胆のう自体が写らないことがある」と説明していたとのことです。

手術が終わりました。
手術後、その親戚は「胆のう自体が存在しない。存在した痕跡すらない」、つまり先天的に胆のうがない、という事実を宣告されました。
当時の日本では、20例ちょっとしか報告されていないレアなケースだったということです。

親族一同にある疑念が走りました。
本当は、あの医者、腹かっさばく前に見込みがついてたんじゃないのか?
胆のうがないかもしれないってことに。
珍しい例だから直に見たいと思って、いい加減なこと言って、開腹したんじゃないのか…

真相は闇の中です。
が、しかし、これ、例えば「砂状の胆石の場合、胆のうが写らないことがある」というセオリーなんぞなく、X線撮影の際に「胆のうがないんだろう」ということに医者が気付いており、かつ、「珍しい事象だから直に見たいよねえ」という理由で、この親戚が手術の同意書とられていたんだとしたら、そんな同意、動機の錯誤(しかも重要ですよね)で無効だろう!!と思うのであります。
インフォームドコンセントなんて、あったもんじゃありません。
全くのだまし討ちで、割腹させられたということになるわけです。

若い皆さんは、「え~、まさかそんな」なんて思うかもしれません。
が、しかし、真相は闇の中でも疑念は消えないのです。
なんせ手術が行われたのは、ひと時代もふた時代も前の白い巨塔な感じのとある大病院。
患者の何割かは、研究対象、みたいな目線で見られていたといっても過言ではない。
「珍しいケースの集積」に飢えていたかもしれませんので…





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# by terarinterarin | 2014-07-29 00:29

これって、セクハラ?

実は、弁護士になって間もないころ、ボディビルダーにスカウトされたことがありました。

連日の投稿で、しかも出だしの調子がほぼ昨日と同じ。さては、昨日の投稿の反響が結構良かったので2番煎じを狙っているのではないかと思われるかもしれませんが、その通りです。

スカウトされたのは、中野のスポーツジムでした。
受験時代からジムで筋トレをコツコツやってきた私は、このころには、結構重いダンベルをひょいひょいあげることができるようになっていました。

中野はなんでも「日本におけるボディビルダーの聖地」なんだそうで、確かに、当時も(もう8年前ですが)、「中野ヘルスセンター」などという明らかにそっち系の建物が、がらんどうになって建っていたり、ゴールドジムに見学に行ったら、懐かしのビリー隊長だらけ、なんていう状況だったりしたのでした。

私が通っていたジムは、近所のおじちゃんおばちゃんが通うゆるーいタイプのジムだったのですが、インストラクターの中には本気度が高そうな人もちらほらいて、中でもひとり、筋肉つきすぎてなで肩になっちゃってる「どう見てもビルダー」みたいなお兄さんがいたのでした。

そのお兄さんが遠くから自分を眺めていることに、私は気が付いておりました。
意図がわからなかったので放置していたのですが、ある日、トレーニング中に声をかけられたのです。
「寺林さん、力ありますね~。ボディビル、やりませんか?」
私は、ボディビルのために本業を怠るようなことがあってはならないと思い、丁重にこのお誘いをお断りしました。

ここ数年はジム通いはしていないので、すっかり衰えてしまいましたが、当時は、結構きちんと筋肉はついていて、腹筋もうっすらと割れている状況でした。

この話、実は、昨日お話ししたN先生と同席した宴席で「砲丸投げ」のついでに暴露していました(だったら、昨日一緒に書けばいいものを…と思われる方もいるかもしれませんが、一挙に全部書いたらネタがなくなるので、分けることにしました)。腹筋が割れていたことも話しました。

そうしたところ、N先生は、こうおっしゃいました。
「そんなこと言われたって、腹筋見せてとか言えないからね~。セクハラになるでしょ~。」

言われて、「あ、そうか」と思いました。
「腹筋見せて」もセクハラになりかねない発言なわけだ、と。
何も、体を触らせろとか、卑猥な言葉を吐くことだけがセクハラになるのではなく、性的な表現なくして身体の一部を見せるよう申し向ける場合(って、なんかまわりくどいな)も、セクハラになりかねんのだ、と…

しかし、「腹筋見せて」がセクハラになるかどうかは、非常に相対的な判断になるような気がします。

例えば、
吉田沙保里に対して栄和人コーチが練習中に言う場合→セクハラにならず
福島瑞穂選手に対して、男性スポーツキャスターがインタビュー中に言う場合
→セクハラにならないんじゃないかなあ?
コジハル(なせここでコジハル?)に対して、AKBの総支配人なんかが控室で言う場合→セクハラ疑惑濃厚!!
という具合に。

さらにセクハラ被害を受けるのは女性ばかりとは限りません。
男性に対して女性上司(あるいは指揮監督関係がある場合に上の立場の女性)が、「腹筋見せて」という場合も、ケースによっては、セクハラになりうるはず、なのです。なかなか、うまいこと例えが思い浮かびませんが。

そこで、仮にN先生が私に「腹筋見せろ」と言った場合、実際、セクハラになったかどうかですが、私としては、少なくとも「なる」と言ったN先生の節度あるご判断に敬意を表したいと思うのであります。





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# by terarinterarin | 2014-07-24 17:56
実は私、4歳まで戸籍上「長男」と記載されておりました。

おそらく原因は、私の名前にあります。
私の名前は「智栄」と書いて「ともえ」と読みます。よく、「ちえさん」とか「ちえいさん」とか言われますが、響きだけは女子っぽい?「ともえ」なのです。

この「栄」という字、実は男性の名前に使われることが多い字です。例えば、田中角栄。ボクシングの薬師寺保栄。NHKの天気予報にたまに出てくる日本気象協会の渡辺博栄さんなんて人もいます。

父は間違いなく「長女」として、岩見沢市役所に届け出たとのこと。
妹が誕生して、やはり岩見沢市役所に「二女」と届出しようとした時に、職員から「ご長女では?だって、上の方、ご長男でしょ?」と言われて発覚、訂正されたんだそうです(父の記憶では、特段大変な手続は必要なかったそうです)。

この話、自己紹介でいいネタが思い浮かばないとき、宴席などでちょっと盛り上げようかなというときに披露させてもらっています(注:司法研修所旧60期で私と同じクラスだった人、初日の自己紹介でこの話をしたので、覚えている方もいらっしゃるのではないかと思います)。

先日も、とある会合で、お話が上手な同業の先輩(N先生としましょう)がいらして、ちょっと私も頑張ろうかな…などと妙なやる気を出して、この話を披露しました。

ことのほか、喜んでいただけました。
あんまり大喜びしたN先生によって、「寺林は4歳まで男だった」という誤報が宴席中に飛び交う事態となりました。

実は、ワタシ、自分の改製原戸籍(電子化される前の縦書き手書きの戸籍謄本を電磁的な記録として保存しているもの)を見たことがありません。
今まで戸籍が必要な時は、電子化された事項証明書で事足りていましたので。
事項証明書には訂正後の記載しか出てきません。世帯主との関係欄には、美しい「長女」という印字しかないのです。

法律家が集まった先日の宴席では、当然、興味の対象は、まず「寺林の改製原戸籍はどうなっているんだ?」「どのように訂正されているんだ」でした。
次に帰省した時に、改製原戸籍をとってくることを命じられました(今まで、仕事で他人のものしかとったことがなく、ついに自分のものをとるときが来たのかと、やや感慨深い気持ちです)。

次に言われたのが、「国賠だ!!慰謝料請求だ!!」
いや…とっくに時効になっていますので…
それに、ワタシ、「困った時のネタ」にしていたくらいですから、一切精神的苦痛を被っていない…
そう言うと「通常人基準で判断するんだから本人がどう感じようと関係ない」というお答が、複数の先生から寄せられました…
提訴したところで、いくらくらいの金額になるんでしょうねえ、慰謝料?

さて、この日、私は、つい話の流れでさらに「高校生の時に砲丸投げをやっていて、実はあと3人抜いたらインターハイに出ることができた」というネタまで、調子に乗って披露してしまいました。
今の私の姿を知っている人からすると(結構細身なので)、これもかなりアンビリーバブルな暴露話になります。

N先生によれば、「4歳まで長男で、砲丸投げをやっていた女性弁護士は、日本ではあんたしかいない」んだそうです。
さらに、「オレは一生懸命ネタを仕込んで面白い話をしているのに、あんたは、何にも努力しないのに、おもろいネタにあふれている。ずるい」と糾弾されました。

とりあえず、過去に性別を間違えられて戸籍に記載がされ、かつ、意外なスポーツで活躍されていた?同業の方がいたら、ご一報ください。お待ちしています。



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# by terarinterarin | 2014-07-23 18:29

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。


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