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皆様、大変ご無沙汰しております。

半年以上ぶりの更新です。

既に本日、ウェブサイトやフェイスブックで公表しましたが、本日付で、弁護士法人北千住パブリック法律事務所を退所しました。

明日11月1日から、NTS総合弁護士法人札幌事務所において、執務を開始することとなっております。

長きに渡り更新をしていなかったのは、移籍を考慮してのことでした。

自身の発信が元で、(嫌がらせの)懲戒請求等がされてしまっては、登録替えに差し障りが生じてしまうことを考えたのが第一です。

また、7月からは新規事件の受任も停止しておりましたので、ブログを見た方が依頼をご希望されても対応できないことを考慮してのものでもありました。

今後は、また、マイペースでブログの更新をしていければと思っております。

ご興味を持っていただけましたら、お読みいただけますと幸いです。

札幌には10月22日に入りましたが、東京から見ると季節が1歩先に進んでいて、本来着るべき秋物を着る機会を逸しました。

札幌は、東京とはまた仕事の勝手が違うかもしれません。

徐々に慣れていければなと思います。

ではこれからまたよろしくお願いたします。

# by terarinterarin | 2022-10-31 17:40 | 告知 | Comments(0)
私は、2社の弁護士ポータルサイトに登録しています。

最近どちらのポータルサイトも、
「SNS上の誹謗中傷」に関する法律相談がかなり多くなっています。

急激に増えてきた気がします(個人的な感触です)。

そして、その大半は、誹謗中傷された人の相談ではなく、
誹謗中傷をした(あるいはしたと疑われる)人からの相談です。

とある人のツイートに、「〇〇」という書き込みをしたが
名誉毀損罪や侮辱罪に当たって逮捕されないか。

という内容のものや、

とある人のツイートに、「✖️✖️」と書き込みしたところ、
その相手から、「裁判にする」「弁護士に依頼した」などという書き込みがなされた。
自分はどうなるのか。

という内容のものが多いです。

どうして急にこのような法律相談が増えてきたのだろう?
と考えました。

おそらく、
プロレスラーの木村花さんの事件や
川崎希さんの件などから、
誹謗中傷された側が(お金はかかっても)法的手段を取ることは可能
ということが世間に広く周知されたことが
影響しているのではないかなと思います。

これらの件によって、
誹謗中傷された側は、誹謗中傷されてビクビクする必要が少なくなり、
「訴える」「弁護士に相談した」と宣言することによって、
誹謗中傷した側に、プレッシャーをかけることが容易になりました。

一方、誹謗中傷してしまった側は、
してしまった後で、ネットで誹謗中傷関係の記事を見たり、
誹謗中傷した相手から警告を受けたりして、
「自分がやったことは犯罪なのか?」
「捕まるのか?」
「多額の損害賠償を払わなければならないのか?」
などとビビってしまうようになったのだと思います。

ネット上の誹謗中傷は、
大小合わせれば、日常的にかなりな数に上っているはずで、
捜査機関が、有名人や身元が特定されている人以外の件で、
名誉毀損罪や侮辱罪で告訴を受理して捜査を行うということは
まずないのではないか、と思います。

まして、逮捕という身体拘束を行うことは、
よほど悪質な事案以外は考えられないでしょう。

*有名人やネット上で身元が特定される人のケースは別です。

一方、民事の損害賠償請求に関しては、
犯罪捜査よりも要件という意味ではかなりハードルが下がるので、
逮捕されるよりも提起される可能性が高いようにも思われます。

ですが、そもそも、
誹謗中傷した人が誰であるかを特定して、
警察に相談したり、民事訴訟を起こす前提として、
発信者情報開示請求というものを行う必要があります。

*警察が犯罪捜査に乗り出す場合、
警察自らがプロバイダに照会をかけることもあります。

発信者情報開示請求は、それ自体時間もお金もかかります。
弁護士に頼むとなれば、弁護士費用もかかります。

しかし、一方で、民事の場合、認められる慰謝料の額は、
わずかなことが少なくありません。

コストが見合わないのです。

なので、その点から、誹謗中傷されても、
実際には、手続きを諦めてしまう人が少なくないのも、
また事実ではないかと思います。

ただ、金銭的に余裕がある人は、
たとえ見返りが少なくても、
発信者情報開示請求や
これに続く損害賠償請求、警察への告訴などに
乗り出すことになるのだろうと思います。

発信者情報開示請求やこれに続く手続には
コストや手間ヒマがかかるので、
たいていの人は手続きをとらない。
だから誹謗中傷した人は安心していいですよ。

などと言うつもりはこれっぽっちもありません。

確かに実際に手続がとられるリスクは少ないかもしれません。
ですが、あなたのケースが、被害者が手続を取るケースになる可能性は
全くのゼロではありません。

そのことを肝に銘じて欲しいな、と思うのです。

ポータルサイトの相談を読んでいると、
気軽に個人を誹謗中傷する人って多いんだなあと思います。

きっと、同じような投稿を読んで、
ついつい尻馬に乗ってしまった
気が大きくなってしまった
つい酔った勢いで…
ということがほとんどだと思います。

立ち止まるきっかけがないまま、
口を滑らせてしまう。
その結果、後で逮捕や損害賠償請求に怯える結果になってしまう。
そういうことなのだと思います。

私も、過去には、SNS上で強い表現を用いて
ブログやSNSが炎上したことがありました
(個人を誹謗中傷したことはないつもりですが)。

SNSというのは、
有名人でない限り発言が拡散されていく感覚が薄く、
ストレートな物言いをしてしまいがちな媒体です。

ですが、たとえフォロワー数が少なくても、
人目につく一言を発すれば、
それは、もの凄い勢いで拡散されていきます。

いいね!やリツイートがたくさんあると、
自分の発言が支持されているような錯覚に陥ったりもしがちです
(いいね!やリツイートは必ずしも賛同の趣旨ではありません)。

そういうことを頭に置いておけば、
人の尻馬に乗って、
個人を傷つけるような発言はしないで済むのではないかな。
そんなふうに思います。

加害者になったのではないかと悩む前に、
加害者にならずに済むことを考える方が
生産的ではないかと思うのであります。










# by terarinterarin | 2022-04-04 16:57 | 法律相談 | Comments(0)
昨日に続き、ウェブサイトに関する告知で
失礼致します。

弁護士テラバヤシのウェブサイトを
大幅リニューアルというか、
パワーアップ致しました。

どうぞ、ご覧ください。


# by terarinterarin | 2022-03-28 16:16 | 告知 | Comments(0)
本日は簡単な告知です。

テラバヤシは

弁護士テラバヤシのウェブサイト

という自分のサイトを持っております。

この度、独自ドメインを取得して、
URLがかわりましたので、お知らせいたします。

新しいURLは

attorneyterabayashi.com

となります。

サイトの中身も近々リニューアル予定です。

どうぞよろしくお願い致します。




# by terarinterarin | 2022-03-27 20:55 | 告知 | Comments(0)
何年か前から、裁判等の証拠でLINEのやりとりを提出する機会が増えました。

男女関係に関するやりとり(不貞等)を立証することが多いですが、それに留まらず、お金の貸し借りの証拠や誹謗中傷に関する証拠など、多岐に及んでいます。

このLINEの証拠としての価値については、思うところがいろいろあります。

第三者が他人のLINEでのやりとりについて「こんな証拠を見つけました」と提供するケースでは、使えることが多いかなという印象です。
例えば、配偶者と不貞相手とのやりとりについて性的関係があることの証拠として、風呂に入っているすきにラインをスクショしました…などと言って提供してくれるケースです。

一方で、LINEのやり取りの当事者が「相手はこんなことを認めている」、「事件に関するやりとりをしている」と言って提供してくれるケースでは、正直なところ、使える部分が限られることも少なくありません。

このような違いは、やりとりを俯瞰して見られているかどうかという問題だと思います。

他人間のLINEのやりとりを証拠として持参する場合、当事者として見る場合に比べて、一歩引いた目で観察することができるので、客観的な証拠評価がそれなりにできるのだと思います。

それに対して、当事者では、LINEのやり取りに先立って、問題となっている事情についての相互認識があるので、言葉の中身に省略が多かったりする。
本人はわかっているので、「これ、ここの部分が認めているところなんですよ!!」などと勢い込んできたりするのですが、見せられてもこちらは全然ピンとこない…ということになるのだと思います。

これは、相手との会話録音を証拠として持参するケースに似ています。
「相手が金持っていったの認めているんですよ〜」などと録音を持参してきても、どの部分で認めているのかがよくわからない…あ、かろうじてここかなあ…という部分があっても、実際のところはほんの一言だったりするのです。

会話録音よりLINEの方が文字でのやりとりなので、まだマシですが、傾向としては似ている印象を受けます。

ただ、LINEは、やりとりが詳細で密度の濃い内容で残っているのであれば、かなり価値の高い証拠になることもまた事実です。

ですので、ご自身が抱えている法的問題について気になるLINEのやりとりがある場合には、是非データに落とすなり(LINEはテキストデータに落とすことが可能です)、スクショするなりして、弁護士に持参して相談していただければと思います。

ただ、自分の目から見て「イケてる!!」と思っても、第三者の目から見れば必ずしもそうではないことも少なくないので、その点も忘れないでもらいたいと思うのでした。



# by terarinterarin | 2022-03-18 16:00 | Comments(0)

寺林智栄の弁護士としての日々や思いをつづります。


by terabayashi